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学部・研究科レポート

2021.02.24

法学部の授業紹介'20(16)担保物権法―上河内千香子教授

 「法学部の授業紹介'20」として、法学部の教員が自ら担当する講義やゼミを紹介します。16回目は「担保物権法」の紹介です。ただし、今年度はオンライン授業をおこないますので、多少は内容や方法が変わる場合があります。昨年度までの内容をもとに紹介します。


担保物権法―民法における債権回収手段―

法学部教授 上河内千香子

 この講義では、「担保物権」という民法の一分野を勉強します。担保物権で一番有名なのは、抵当権(住宅ローン)ですね。

 まだ学生のうちには、遠い存在かもしれませんが、みなさんが社会人として一人前になると、住宅を買ったりすることがあると思います。その場合には、家は高い買い物であるため、家とその敷地に「抵当権」を設定して、銀行からお金を借りて、そのお金で家の代金を支払い、そして長い年月をかけて銀行から借りたお金を分割して返済していくことになります。そして、万が一、返済することができなかったら、家が差し押さえられて、裁判所を通じて競売にかけられることになるわけです。

 この講義では、このような「抵当権」とか、「差押え」とか、「競売」といった内容を勉強するわけです。内容が抽象的で難しいところがあるので、一人で勉強していくのは大変です。しかし、講義を通じて勉強することにより、担保物権法の基本を半年間で一通り学習することができます。また、担保物権法の内容は、宅建、行政書士などの各種資格試験でよく出題されますので、講義では、これらの試験を意識した問題演習も行います。

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