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法学部の授業紹介'20(10)消防と法―倉島安司 准教授

2020/08/25授業風景

 「法学部の授業紹介'20」として、法学部の教員が自ら担当する講義やゼミを紹介します。10回目は「消防と法」の紹介です。ただし、今年度は春学期にオンライン授業をおこないますので、多少は内容や方法が変わる場合があります。昨年度までの内容をもとに紹介します。


法学部准教授 倉島安司

消防の組織や仕事について法律はどう定めているか

 おそらく高校生や大学生で、「消防」について知らない人はいないでしょう。火事が起こるとウーウーカンカンカンとサイレンを鳴らして現場に駆けつけ、ホースで消火作業を行う、あれですね。それから多くの人は、消防の仕事は消火だけではなくて、病人やケガ人を救急車で病院まで運ぶのも、事故や災害が起こった時に遭難者や被災者を救助するのも、消防の大事な仕事だということを知っているはずです。

 しかし皆さんの中で、消防組織について法律はどう定めているのか、救急やレスキューの際に法律上できることは何か、調べたことがある人はいるでしょうか。火災を発見した時、119番通報をすべきだとは知っていても、もし火災をたまたま見つけた人が119番に連絡しなかったら、その人は犯罪者になってしまうのでしょうか?救急車に乗っている救急隊員が、病院に運ぶ途中で容体の悪化した病人に、緊急手術をすることはできるのでしょうか?

 この「消防と法」では、誰もが知っているのに法律では確認したことがない「消防」について、関係する法律はもちろん、法律以外の行政内部で定めているルールなども見ながら、法制度を説明していきます。その際、現行の法制度を解説するだけでなく、そのような法制度が出来上がる過程の歴史の話もしています。

 本学の法学部には、毎年多くの消防官志望者が入学しますが、この「消防と法」の講義を聞くと、消防官になってから役に立つのはもちろん、消防官になるための面接試験や論作文試験などでも、「消防と法」で得た知識は有用です。また、消防官以外の警察官や市役所職員になりたい学生にも、例えば火災の際に消防と警察はどのように仕事を分担しているのか、災害が起こった時に周辺自治体の消防の応援をどのように受けられるのかなど、勉強になる点は多いと思います。

 それに、別に消防官や公務員にならなくたって、市民として生きていく上でも、ただのクイズ的な知識としても、消防について「なるほど」と思えるような何かが得られれば、楽しいと思いませんか?

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