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法学部の授業紹介'20(3)地域と社会+ゼミナール― 熊田俊郎教授

2020/05/22授業風景

 「法学部の授業紹介'20」として、法学部の教員が自ら担当する講義やゼミを紹介します。3回目は「地域と社会+ゼミナール」の紹介です。ただし、今年度は春学期にオンライン授業をおこないますので、多少は内容や方法が変わる場合があります。昨年度までの内容をもとに紹介します。


 郊外(サバーブ)という言葉は、サブ+アーバンつまり都市に付属するものという意味です。19世紀に工業化にともなって都市が巨大化するにつれ、都市の外側につくられたもの、と考えられています。さて大学のある飯能は東京の郊外と言えるのでしょうか。そんなことを手掛かりに都市とは何か、そこでの課題などを考えてもらう授業が「地域と社会」です。また私が担当するゼミナールはそのような地域問題をテーマとしています。
 飯能は、かつて絹と木材の産業が集まった町で、それを背景に銀行や鉄道会社(西武池袋線の前身武蔵野鉄道)、デパート、行政機関などがありました。現在でも埼玉県の地方庁舎や簡易裁判所があるのはその名残りです。このような人々の活動の核になる機関を専門用語で結節機関と言います。飯能は結節機関が集中した、地域の中心都市でした。一方で飯能は、世界最大の東京大都市圏にあまりに近いため、東京にのみ込まれるように郊外としての性格を見せるようになりました。その象徴が東京近郊に多くの大規模団地を建設してきた住宅・都市整備公団(現UR)の美杉台団地でしょう。
 飯能は独立都市が大都市圏の郊外となる過程で何が起こるのか、何が課題か考えさせてくれます。ゼミナールでは、近年再評価されているJ.ジェイコブスというアメリカの都市計画論者の本を読み、現地を見学して議論を重ねています。

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