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学部・研究科レポート

2020.09.29

法学部の授業紹介'20(12)民事訴訟法―宮下摩維子助教

 「法学部の授業紹介'20」として、法学部の教員が自ら担当する講義やゼミを紹介します。12回目は「民事訴訟法」の紹介です。今年度は春学期にオンライン授業を行いましたので、その様子をご紹介します。


 私たちの社会には、大勢の異なった価値観や事情をもった人が生活をし、それゆえに多くの紛争が生じています。そうした紛争のすべてを法は解決できるわけではありませんが、しかし、その一部は法的な解決を望むことができます。法的に解決することを期待できる場合、すなわち、私法に定められた権利をめぐって対立が起きた場合に、法の定めたルールに従って、公正に紛争を解決する手続きを定めているのが民事訴訟法です。また、近年では、訴訟ではない方法で紛争の解決を試みるいわゆる「裁判外紛争解決制度」も、広く注目を集めています。

 残念ながら、私たちが生活する社会から民事紛争がなくなることはないでしょう。自分の権利が侵害されたときに、どんなに弱い立場の人であっても、最終的には裁判という国家の用意する司法制度によって、私たちは泣き寝入りをせず、権利を主張することができます。そのための制度が民事訴訟制度です。

 秋学期の授業でも、私たちの権利を守るための大切な制度である民事訴訟制度について、みなさんと一緒に学ぶことを楽しみにしています。

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 *なお、春学期はオンライン授業でしたので、資料の掲示や音声による解説を中心に授業を行い、学生にとって理解の難しい部分のみ動画による補足的な説明をしました。

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