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学部・研究科レポート
卒業論文最優秀賞・優秀賞が決定~優秀賞を受賞した学生のコメントを掲載しました
2019年度の卒業論文の提出と、本年度のすぐれた卒業論文を掲載した『経済経営学部学生論集』の発行についてはすでにお知らせしましたが、その掲載論文のうち特に優秀な2つの論文に最優秀賞(1名)と優秀賞(1名)が授与されました。
最優秀賞:「変革型組織におけるリーダー」
星野 佑希(高垣 行男ゼミナール)
優 秀 賞:「非対称情報の経済学理論―モラル・ハザードとアドバース・セレクションの諸問題分析―」
上野 翼(大松 寛ゼミナール)
今回は、優秀賞を受賞した上野さんのコメントをご紹介します。
テーマ「非対称情報の経済学理論―モラル・ハザードとアドバース・セレクションの諸問題分析―」
上野 翼(2020年経済経営学部卒業 茨城県立水戸桜ノ牧高校出身)
私は、卒業論文のテーマを「非対称情報の経済学理論」にしました。きっかけは、大学の講義と中古車の購入です。経済学において情報の非対称性は、非常に広範囲に存在します。労働者は自分がどれだけ真剣に仕事をするかについて、雇用者よりも熟知しています。中古車の売り手は、車の状態について買い手よりも熟知しています。前者は「隠された行動」で、後者は「隠された性質」です。両者のケースも、情報を知らされていない側は隠れた情報を知りたいはずですが、情報を持つ側は情報を隠そうとするインセンティブを持つでしょう。保有情報の違いにより生まれる行動、選択、取引など、非対称性について考えることにより、市場から生活習慣までに至る世の中の様々な側面を解明することができるのではないでしょうか。このような考えから、「モラル・ハザード」と「アドバース・セレクション」の2つの問題に焦点を当てて研究しました。
制作時は、読みやすさと理解しやすさを常に考えていました。用語の概要から始まり、徐々に事例を交えて詳しく解説し、諸問題を取り上げ、応用として数式や関数グラフを用いて保険市場での分析を行いました。私たちに身近な諸問題や市場を分析することにより、読み手に理解しやすい論文を制作することができたと思います。
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