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心理学部教員インタビュー(8):相馬 花恵 准教授

2021/08/28教員情報
現在の研究テーマ、専門分野を教えてください

発達臨床心理学を専門にしています。大学・大学院時代は、ずっと臨床心理学を専門とする研究室で学んでいたのですが、当時からの興味関心が「子どもやその養育者の心身の健康」であったことから、発達心理学関連の研究にも目を向けていました。今も臨床と発達、両方に興味があるので、やはり「発達臨床心理学」というのがしっくりくるかなと思っています。

研究テーマは、「子ども及び養育者のストレス・マネジメント力の育成」です。個人が本来持っているストレスと上手に付き合う力を、心理学の視点からどう育むことができるだろう...という点に関心を持っています。特に、マインドフルネス呼吸法やヨーガなど、身体を使ったアプローチに焦点を当て、その効果を検討する研究を行ってきました。

臨床現場での活動としても、児童福祉施設を利用するお子さんやそのご家族、施設職員の方を対象に、マインドフルネスなどのストレス・マネジメント法をお伝えする活動に取り組んでいます。

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現在の専門分野を目指した理由、きっかけは何ですか?

中学から高校にかけて、「なんて子どもは大変なんだろう」と常々思っていました(笑) 友人関係はどんどん複雑になっていくし、大人からは部活で忙しい中でも「勉強しろ」と言われるし...かといって、一人で好きなことをして過ごすだけの財力もない。もう八方塞がりだなと。そのころから、「子どもの心の健康」に興味を持ち始めました。

大学入学後もその気持ちは変わらず、「子どもとかかわる心理の仕事がしたい」と思っていました。ゼミナールの指導教員をはじめ、周りの人たちに、そのことをずっと伝えていたんですね。そのせいもあってか、4年生に上がる頃、指導教員から、都内の小学校で子どもを対象とした研究の機会をいただいたんです。このご縁には本当に感謝しました。

卒業研究のテーマとして選んだのは、自律訓練法と呼ばれるリラクセーション法でした。小学6年生のクラスに約1か月間通って、子どもたちと一緒に自律訓練法を行い、その効果を調べました。大勢の方のご協力のおかげで完成した、思い出深い卒業研究になりました。

このご縁をきっかけに、大学院生になった後も、同じ小学校で学生ボランティアとして活動していました。また、同時期に発達障害児の療育施設でもアルバイトを始めました。さまざまな子どもたちと接していると、やはり「何となく気になる子」が出てくるんですね。で、その子について尋ねてみると、保護者など子どもの周りの大人たちの方が健康のバランスを崩していた...というケースが少なくなかったんです。こうした経験の中で「子どもだけじゃなくて、周りの大人もストレスケアをしていく必要がある」と思うようになっていきました。なので、「子どもも大人も」と視野が広がったのは、大学院に入ってからですね。

今は、駿河台大学で「乳幼児期の臨床」や「子育ての心理学」といった授業を担当しています。これまでの私の興味・関心にぴったりの授業なので、教育をしていて、私自身、とても楽しいです。

どんな大学生活を過ごしていましたか?

とにかく思い切り遊びました。特に学部生の頃は、スキーサークルに情熱を注いでいましたね。年間を通していろいろなイベントをやるサークルだったので(お花見、花火大会、バーベキューなど)、スキー競技が本格的にはじまる冬以外の季節も、楽しい思い出でいっぱいです。

大学の授業も、基本的には興味のあるもの以外は履修しませんでした(もちろん、必修科目は別ですが...)。夏休みに海外に行ってボランティア活動をするという授業があったので、思い切って履修をしました。また、アイヌ語の授業なんていうのもありましたね。毎週アイヌ語で歌を歌って...楽しかったですよ(笑)

こんな感じで、学部時代は、ひたすら自分の好きなことをして過ごしていました。ただ、「文句を言われないように」という点は、常に心掛けていましたね。授業には必ず出席をして、期末試験の対策にも力を入れました。「やるべきことはやっている。だから、やりたいことは思い切りやる」というのが、私なりの大学の過ごし方でした。

大学院に入ってからは、学部時代のように遊ぶ時間はなかなか取れなくなりました。けれどその代わり、子どもや子育て支援にかかわる現場でのアルバイトやボランティアに積極的に取り組むようになりました。自分が望んで取り組んでいた活動が、今の研究にもつながっているので、本当にありがたいなと思っています。

20210828_02.pngゼミナールでは、入間市の子ども家庭支援センター「あいくる」さんにご協力いただき、
お子さんやその保護者の方とのふれあい体験授業を実施しています。

高校生へのメッセージをお願いします!

自分の将来について、具体的にイメージできている人は少ないと思います。それでも、何かやりたいこと、挑戦したいことがあるのであれば、なるべく多くの人に、そのことを伝えてみてください。すると、自分のやりたいことに関する情報や機会を、周りの人が届けてくれるようになります。また、自分の思いを言葉にすることにより、そのやりたいことがより明確に意識される、というメリットもあるでしょう。

もちろん、ただ待っているだけでは得られる情報・出会える機会は限られてきます。今は、スマホやパソコン一つで、いろいろなことを調べることができるようになりました。ぜひ、それらをフルに活用してください。そしてできれば、実際に足を運んで、目で見て、耳で聞いて、触れて(場合によっては香りを楽しみ、また味わって)ください。一つひとつの経験が、皆さんをより成長させてくれます。

◆教員プロフィールを詳しく知りたい方はこちらへ↓
教員情報
https://faculty.surugadai.ac.jp/sudhp/KgApp?kyoinId=ymbkgbgyggy



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