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心理学部教員インタビュー(2):近藤 育代 准教授

2019/08/12教員情報

 本企画「教員インタビュー」では、本学心理学研究科に所属する大学院生の有志がインタビュアーを務め、心理学部各教員からのメッセージをお届けします。授業中に見せる『教員の顔』とはまた別の、各教員の「研究者の顔」「一個人としての顔」を紹介していきます。


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<現在の研究テーマ、専門分野を教えてください>
 専門分野は臨床心理学です。私自身の研究テーマとしては、自律訓練法というリラクゼーション法や、マインドフルネスという瞑想法を研究しています。特に、方法の効果というよりも、それを教える側がどう指導すれば、それを受ける人はより習得しやすくなるのかというところに興味があって研究しています。というのも、リラックスしたいとか、ストレスに対処したいと思っている人たちは、期待しているゴールがあるわけです。そして、一生懸命に練習する人ほど真面目な傾向にあったりします。しかし、一生懸命練習し始めると、むしろリラックスできなくなってしまう場合もあります。そういう真面目な人達も、どうやったら落ち着いた心でゆったりと練習できるのか、というところに最も興味をもっています。

<現在の専門分野を目指した理由、きっかけは何ですか?>
 元々、私自身、緊張しやすく色々なことを気にしやすいタイプ、ストレスを溜め込みやすいタイプでした。私が大学生の時に、学部の授業の中でストレス対処法として「自律訓練法」という方法があることを知り、じゃあやってみようと思って、毎日練習しました。練習し始めたら、本当に体の調子が良くなっていって、「これ、本当に効果あるんだな」と思ったんです。具体的な効果としては、冷え性だったのが最初の一週間で体がポカポカしたり、便秘が改善したりとか。さらに、体の調子が良くなってくると、気持ちが落ち着いてくるという効果もありました。練習を続けている間は、緊張せずにゆったりと生活できて、自分自身が効果を実感したのがきっかけですね。

<研究テーマが「どうやったら習得できるか」になったのはどうしてですか?>
 修士論文に取り組むうちに、リラックスを目的にしてしまうと、どうしても緊張してしまうという現象があることがわかってきました。ただし、論文の中でそういう事例にふれられていても、実際にデータをとって実証しているものはありませんでした。そこで、自分で研究してみようと思いました。

<どんな大学生活を過ごしていましたか?>
 4年間の大学生活全体としては、あまり勉強熱心な方ではありませんでした。笑。ただ、カウンセラーには、高校生の時からずっとなりたかったので、まずは心理学専攻に入り、資格を取ることは目指していました。でも大学生活では、勉強は単位を落とさない程度には取り組むものの、頑張っていたのは、音楽サークルの活動でした。大学生活は、基本的には好きなことに時間を使えたので、1日の短期でのアルバイトもいろいろしました。様々な音楽活動やアルバイトを体験できたことは、自分の殻を破る、いい経験になったと思います。本格的に勉強しなきゃと思ったのは、4年生になって、大学院を目指すときでした。院に入るためには心理学の基礎知識を頭に入れておかなければと思い、心理学の概論書や辞典をかたわらに大学受験さながらにがむしゃらに頑張ったのと、卒業研究は早め早めに動くように努めました。大学時代は、時間の使い方が選択できる時期です。自分がやりたいことを、やりたいと思ったその時にやるというのは、後悔しない生き方につながると感じています。 

<高校生へのメッセージをお願いします>
 私の場合はたまたま、自律訓練法が自分の役に立つなと思ったからやっているわけですが、心理学の授業は、勉強していくと、日常生活に応用できそうなことが多くあります。例えば、自分自身や他者のことを理解するきっかけになったり、ストレス対処の仕方を学べるなど、勉強すればするほど、自分の生き方につながって、役立っていくなと感じています。また、心理学に限らず、何でも興味を持って調べたり理解を深めようと思って勉強すると、それはすごく面白くなっていくし、物事の見え方が広がった分だけ、生活や人生が豊かになっていくと思います。「勉強」というと堅苦しいイメージがあるけれど、「これ、いったいどういう仕組みになっているんだろう」「どうやったら自分の生活に役立つかな」「この考え方は他のことにも応用できそうじゃないか」という観点で勉強していくと、自分にとって実りの多い体験になるのではないかと思います。好奇心を持って何事にも取り組んでほしいですね。 

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◆教員プロフィールを詳しく知りたい方はこちらへ↓
教員情報
https://faculty.surugadai.ac.jp/sudhp/KgApp?kyoinId=ymddgoyeggy



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