「法学部の授業紹介'19」として、法学部の教員が自ら担当する講義やゼミを紹介します。9回目は「電子マネーと法」の紹介です。
最近特に電子マネーに注目が集まっています。○○payなどのスマートフォンアプリを使ったことのある人も多いと思います。これらのアプリは物を買ったり、サービスを利用した対価としてお金の代わりの「決済」手段として使っています(キャッシュレス決済)。類似する決済手段としては交通系・流通系のプリペイドカードなどがあります。事前に現金で購入する商品券も類似の仕組みといえます。クレジットカードなども決済手段として使われますが、どのような仕組みなのでしょうか。また、予定されたとおりに物事が進んでいればいいのですが、盗難・紛失や不正利用なども考えられます。このような場合に備えているのが法律ということができます。
さらに、仮想通貨(法律上は暗号資産といいます)の動向も目が離せません。もちろん他の電子マネーと同様に決済を想定していないわけではありませんが、仮想通貨はもっぱら投機対象として受け止められてきました。授業では仮想通貨の歴史や様々な不祥事だけでなく、仮想通貨を支える技術などの周辺領域についても考えていきます。
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