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学部・研究科レポート
2020.03.13
法学部の授業紹介'19(8)長谷川ゼミ― 長谷川裕寿 教授
「法学部の授業紹介'19」として、法学部の教員が自ら担当する講義やゼミを紹介します。8回目は「長谷川ゼミ」の紹介です。
研究者の世界では、著名な先生が70歳(古稀)を迎えると、お弟子さんたちが論文を献呈し、感謝の意を伝える習慣があります。一線級の先生のお弟子さんたちが執筆するわけですから、記念論集には最高水準の論文が集まります。当然、学生にとっては、かなり難解なものもあります。
私のゼミでは、こうした難解な論文にチャレンジしています。興味を持った論文を、3年生と4年生とがペアになって読み解き、他のゼミ員にその内容を紹介するのです。
紹介にあたっては、1つのゼミ・ルールがあります。業界用語(刑法の専門用語)の使用禁止!です。すべてを日常用語で説明しなければならないのです。
難しいことを優しく説明する。言うは易く行うは難し、ですが、きっと、他のゼミ員に理解してもらうためには、どのような言葉を使い、どのような流れで説明するのがよいのかを考え始めるはずです。私は、この力こそ、社会に出てから最も役立つと信じています。
あれ?刑法のゼミではなかったでしたっけ?そんな疑問の声が聞こえてきそうですね。そうです、私のゼミは刑法ゼミです。刑法の論文を素材にして、伝える力を養おうとするゼミなのです。