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法学部の授業紹介'18(7)比較文明論―海老澤豊 教授

2018/09/28授業風景

人間はどのように文明を発達させてきたのか

法学部教授 海老澤 豊

 「比較文明論」は法学部の科目ではなく、全学部の2年生以上を対象にした教養発展科目のひとつです。紀元前4000年頃にメソポタミア(チグリス川とユーフラテス川に囲まれた地域。高校の世界史でおなじみですね)に興った世界最古とされる文明には、すでに城壁に囲まれた都市が築かれていました。

 人々は交易の記録を残すために楔(くさび)形文字を発明し、石や金属を組み合わせた工芸品を作り、日干し煉瓦を積み上げた巨大な神殿を建造し、神々に穀物、果物、獣肉、ビール(!)などの捧げものを供えていました。洪水伝説や不死者が登場する『ギルガメシュ叙事詩』や、「目には目を、歯に歯を」で知られるハンムラビ法典も編纂されました。

20180928_hou.jpg紀元前2600年頃の「ウルのスタンダード」より戦車
(ウィキメディア・コモンズ)

 また後にペルシアやローマといった大帝国は、版図の隅々にまで街道を伸ばし、王に情報をいち早く伝達するために、早馬を乗り継ぐ飛脚制度を生み出しました。古代中国やモンゴル帝国(もちろん日本にも)でも似た制度はあり、これがタスキをつなぐ駅伝の起源ではないかとも言われています。

 古代文明では馬車が使われるようになり、人や荷物を運んだり、戦場で戦車として活用されたりしましたが、なぜか日本で馬車は発達しませんでした(牛車はありましたが)。世界最古(18世紀)の自転車にはハンドルもペダルもチェーンもなく、乗り手は地面を足で蹴って進んでいました。曲がる時には一度停まって向きを変えなければいけませんでした。

 あなたも「モノの発明」を通して文明の発展を考えてみませんか?



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