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学部・研究科レポート

2018.09.08

法学部の授業紹介'18(4)福田ゼミ―福田二郎 教授

現代社会の問題を古典から考える

法学部教授 福田二郎

 私のゼミでは今年度は、「苦悩する若者」に焦点を当てて、現代社会の問題を考察しています。テキストは、ドイツの文豪ゲーテの『若きウェルテルの悩み』、日本の古典作品である太宰治の『人間失格』をとりあげています。

 ゼミでは作品を読み、内容を吟味します。ストーリーを追うだけではなく、書いていないこと、たとえば「この登場人物が黙っているときには何を考えているか」とか、「どうしてこの時代にはこんなことがあたりまえのことと考えられていたのか」など、一歩つっこんだ読み方をしていきます。

 登場人物の性格、態度、発言、社会背景の諸問題など、ゼミ員の間では実に様々な感想や意見が交わされます。その発表の際には、必ず明確な意見の根拠が求められます。「すごいと思う」、「許せない」といった漠然とした感想ではなく、「何が」「どうだから」「それゆえに」と、考えを論理的に整理し、相手にとって説得力のある言葉を発する能力を鍛えること、それがこの少人数ゼミナールの目的です。

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