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2016/03/18
≪小貫教授≫
みなさんは、何かスポーツをしていますか。あるいは、スポーツ観戦は好きですか。スポーツには人を引き付ける何かが宿っているようですね。
さて、「スポーツと法」というこの講義では、憲法と民法の二人の教員が手分けして、スポーツと人権、それから、スポーツ事故をめぐる法的問題について論じていきます。
まず、スポーツに参加する人にとって、競技のルールを守ることは当然として、他者の人権や人格を尊重することが求められます。ところが、スポーツの世界でも国籍や人種に着目した嫌がらせ・暴言や、差別、その他の人権無視の行為が、時々おこなわれて、報道されています。学校・大学のクラブ活動における、いじめ・ハラスメントも、当事者に深いきずあとを残します。スポーツにかかわるすべての人々が、フェアプレーの精神と人権意識を身につけるならば、スポーツを通して活力ある社会、さらには平和な国際社会の形成が展望できるでしょう。
また、スポーツは身体接触をともないますので、クラブ活動などで事故が発生する危険が常にあるわけです。できれば未然に防げればよいのですが、もし事故が発生した場合に、どのような責任が問われるのでしょうか。競技者はどうでしょうか。また、指導者としては、どのような責任が問われるのでしょうか。このような問題について、講義では分かりやすく解説を行います。