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2016/02/25
≪黒田教授≫
日本史の勉強というと、高校までのように年号や事件を覚えるものと思いがちですが、大学での日本史の勉強は、そうではありません。覚えるのではなく、理解する、考える、というところに力点が置かれています。
この日本史概論は、教職課程履修者用に設けられている講義ですが、一般の学生も受講することができます。原始から近代までの「日本史」を一通り学ぶものとなっていますが、時代の流れ、時代の特徴を重視した内容になっています。高校までの日本史の授業では、表面的な政治史が取り上げられがちであったと思いますが、この授業では、人々の生存・生活という観点から、社会の変化やその流れを解説していくようにしています。
例えば、日本列島の人口は、どのように推移してきたのかをみることで、生存環境の変化をうかがえるでしょう。また人々は生存のために、どのような組織を作っていたのか、個人の意思が認められるようになるのは、何時の時代で、それはどうしてなのか。そうした内容をもとに、今の私たちの社会の仕組みが、どのようにして作り出されてきたのか、考えてもらいたいと思っています。