2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の時代考証を務めていた黒田基樹教授が、『小早川秀秋』（戎光祥出版）を出版しました。

　この本では、羽柴（豊臣）家一門大名の一人で、関ヶ原合戦で「東軍」（徳川家康方）を勝利に導いた「裏切り」で有名な、小早川秀秋の生涯を、最新の研究成果に基づいてまとめています。これまで秀秋についての評伝は全く出されていないので、本書が初の評伝になります。

　また文章だけでなく、多数の写真や図版が挿入されています。ちょっとした「図説」という感じになっています。とくに秀秋の肖像画と木造、そっくりの顔をしていて、秀秋遺品の写真を眺めるだけでも楽しいものになっていると思います（戎光祥出版 1500円税別）。