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学部・研究科レポート
2017.03.09
教員書籍の紹介 Vol.10「関東戦国史 北条VS上杉55年戦争の真実」
2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の時代考証を務めていた黒田基樹教授が、『関東戦国史 北条VS上杉55年戦争の真実』(角川ソフィア文庫)を出版しました。
この本では、戦国時代の関東の覇者の座をかけて争った、北条家と上杉家の55年におよぶ抗争の軌跡をたどっています。
両家は、大永3年(1523)に北条家が、伊勢家からの苗字改称によって誕生してから、永禄4年(1561)に越後上杉謙信が関東上杉氏の名跡を継承したのを経て、謙信が天正6年(1578)に死去するまで、関東支配をめぐる抗争を繰り広げました。その過程を詳しく明らかにしています。
それとともに本書では、戦国大名の戦争はどうして起きるのか、その配下に位置した国衆の存在に注目して、読み解いています。大名の戦争も外交も、国衆の存在に大きく左右されていたのでした。等身大の戦国大名の姿がうかがえるものになっています(角川ソフィア文庫 840円税別)。