本企画では、本学心理学研究科犯罪心理学専攻に所属する教員による「大学院ゼミ紹介」をお届けします。第1弾は、犯罪心理学専攻の小俣 謙二 教授に研究室についてご紹介いただきます。

私の犯罪問題に対する立場は、基本的に、その時々の社会的問題となっている犯罪現象や社会問題の中で私が私の関心を持っている現象を社会心理学的視点から検討するというものです。そのため、これまで私が扱ってきたテーマは多岐にわたっています。

とはいえ、小俣ゼミでは、基本的にゼミ生の関心を活かして研究指導をおこなっています。ただ、上に述べたような私の犯罪問題に対する立場は指導教員選びの際に院生に伝えていますので、小俣ゼミを希望する院生の関心もこれに近いものとなります。

上に述べたように、私の関心は加害者心理に限らず、むしろ社会心理学的視点から犯罪現象を捉えようというものですので、ゼミでは研究手法は調査手法になります。

勿論、実験的な手法でも問題はありませんが、科学的・実証的手法を用いるものとなります。したがって事例研究は例外的なものとなります。

こうした特徴を活かしながら院生指導をおこなっています。