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学部・研究科レポート

2018.09.21

'18オータムスクール型AO講師からのメッセージ(1)「結婚」って?

 9月16日(日)と17日(月)に行われたオータムスクール型AO入試で法学部の講義を担当した教員が、講義内容について解説いたします。今回は、9月16日(日)の講義を担当した草地准教授の解説です。


法学部准教授 草地未紀

 すでに新学期が始まり、文化祭などでお忙しい中、オータムスクールに参加し熱心に講義を聞いてくださったみなさん、ありがとうございました。

 今回の授業では、「結婚」は一般用語で、法律では「婚姻」と呼ぶことをはじめ、婚姻をするための要件や、婚姻したらどのような効果が生じるか、ということについて、基本的な事項をお話しました。

 その中で、婚姻が成立するためには、何よりも「婚姻意思」が不可欠である、ということを重点的にお話しました。「婚姻意思」とは、「誰が見ても、あのふたりは夫婦だ、と思ってもらえるような共同生活をしようという意思」であり、夫婦のどちらか一方でもその意思がなければ、婚姻は無効となってしまいます。

 課題では、残念ながら未来の夫婦生活を期待することができない若いカップルの事例を用い、「ふたりの愛を記念するため」にした婚姻が有効か無効かについて書いてもらいました。まずはふたりの年齢などが婚姻の要件を満たしているか、何か婚姻できない理由(婚姻障害)がないか、などを丁寧に書いたうえで、事例特有の問題についての解答を書いてもらう内容でした。その際、講義で紹介した「内縁」に関する実際の裁判例と比較しながら論じると、分かりやすくなったと思います。

 書いていただいた答案では、「婚姻意思」に関する記述が弱かったように思います。法律の勉強をするときには「言葉の定義」を理解し、明確に説明することが重要です。みなさんが法学部に入学したら、そのあたりもじっくりお話しします。

20180920オータムスクール型AO講師からのメッセージ01.jpg

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