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学部・研究科レポート

2021.03.31

Terve!―ヒライ先生のフィンランド通信―その7

スポーツ科学部/現代文化学部 教授 平井純子

(7)オーロラ

一生に一度は見たい!といわれることの多いオーロラ。北極や南極といった極地に近いところでみられる発光現象です。緑や青、時には赤いものもみられます。ただし、オーロラが出現するには条件があります。まずは太陽の活動が活発であること、そして晴天で雲がでていないこと、さらに、あたりが暗いことです。これらの条件を満たす場所が「オーロラ観賞適地」として有名になっています。例えばカナダのイエローナイフ、アメリカ・アラスカのフェアバンクス、そしてアイスランドやノルウェー、フィンランドなどの北欧諸国が挙げられます。あくまでも自然現象ですので、適地であっても気象条件がそろわなければ見えません。オーロラ予報を告知するサイトがいくつもあるので、確認すると良いでしょう。

私が住むフィンランドでは夜がしっかりと暗くなる9月ごろから3月ごろまで、主に北極圏の地域でオーロラハンティングツアーが実施されています。トナカイ橇やスノーモービルを使っていくものやスノーシューを履いて自身で歩いていくものがあります。これらに参加するには十分な防寒対策が必要です。北極圏の冬は非常に寒く、時にはマイナス30度近くになりますから。寒いのが苦手な人にはガラスイグルーに宿泊するのがおすすめです。天井がガラスで覆われている宿泊施設なので、温かいベッドに横たわったままでのオーロラ観賞が可能です。これらのツアーや宿泊施設は海外からの観光客にとても高い人気がありますが、コロナ禍の今期はどこも閑古鳥が鳴いていました...。

私はこれまでにアラスカや飛行機の中からなど、何度かオーロラを見ていますが、フィンランドで見るオーロラはスケールが大きいように感じます。オーロラのような圧倒的な自然現象を前にすると、人間はなんてちっぽけなんだろうと思い知らされます。

20210330gendai_01.pngフィンランド・サーリセルカのオーロラ

20210330gendai_02.pngフィンランド・オウルのオーロラ(小松兼一氏撮影)

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