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Terve!―平井先生のフィンランド通信―その3

2020/11/09教員の活動

スポーツ科学部/現代文化学部 教授 平井純子

(3)サンタクロース村
 そろそろクリスマスソングが街なかに流れる季節。クリスマスといえばプレゼント、そしてサンタクロースです。そのサンタクロースが住む村がフィンランドのラップランド地方ロヴァニエミにあります。  サンタクロース村はフィンランド語でJoulupukin Pajakylä、英語ではSanta Claus Villageと表現されています。ここは世界でも有数の観光地となっていますが、オープンは1985年。東京ディズニーランドの開園が1983年ですので、歴史的にみるとそう古いものではありません。では、なぜ、ここにサンタクロース村があるのでしょうか?それは、観光客を増やすために、戦略的に作られたからなのです。



Terve_20201109_01.png 本物?のサンタクロース

Terve_20201109_02.png サンタクロースハウスの受付

 サンタクロース村があるラップランドはフィンランドの北部に位置し、その面積は国土の1/3を占める一方、人口は4%ほどです。ケッペンの気候区でいうと亜寒帯気候になり、一年の半分以上は降雪を伴う冬となります。ラップランドには豊かな自然資源があり、夏はハイキングや釣り、カヌーやキャンプ等が楽しめ、冬はノルディックスキーやダウンヒルスキー、オーロラ観賞が楽しめます。しかし、もっと外貨が得られ、雇用を生み出す観光資源が欲しいと考えていたなかで、白羽の矢が当たったのが世界中の人々に愛され、吸引力のあるサンタクロースだったのです。

 これまでにサンタクロース村にはイギリス、ドイツ、ロシア、フランス、アメリカや日本からの観光客が年間に50万人以上が訪れており、サンタクロースによる地域のブランディング戦略が成功した事例です。しかしここでもコロナ禍で外国人観光客が激減し、2020年8月は前年比78%減少との報道がありました。今、サンタクロース村でも厳しい状況を迎えています。今年のクリスマスは、クルシミマス、かもしれません。


Terve_20201109_03.png サンタクロース村の中にある北極圏との境を示す北緯66度33分のライン

Terve_20201109_04.png おみやげ屋さんは閑散...

参考文献

  • Michael Pretes (1995) Postmodern tourism: the Santa Claus industry, Annals of Tourism Research, Elsevier
  • A. Haahti (2005) The effect of customer satisfaction with leisure services on behavioral intentions: A study of visitors to Santa Park in Lapland, U Yavas - Services Marketing Quarterly, - Taylor & Francis


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