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学部・研究科レポート

2021.07.24

オープンキャンパス模擬授業担当教員からのメッセージ(7月17日~18日実施)

7月17日(土)・7月18日(日)に実施予定だった「来校型オープンキャンパス」は、開催形式を「オンライン型」に変更して開催されました。Zoomを利用した「入試対策講座」「模擬授業」が実施され、並行して「WEB個別相談」も行われました。

今回は経済経営学部の模擬授業「企業競争はゲームだ?!~駆け引きと協力の経済学~」を担当した大松寛准教授からのメッセージを掲載します。

あとがき代わりに

経済経営学部 准教授 大松 寛

今回の模擬講義では、日常生活のなかにある協力と駆け引きについて経済学がどう考えているかを紹介してきました。みなさんはどう思われたでしょうか?「駆け引き」という言葉に抵抗を感じる人もいたのではないでしょうか?そんなに自分のことだけを考えていいのか?と。それは大事な感じ方です。

例えば、経済学を勉強する目的にお金儲けをあげる人がいますが、それだけだと寂しいことだと思います。そして実際、経済学はそのためのものではありません。あくまで「『社会にとって』より善い結果を実現するにはどうしたらいいか」を考えるのが経済学の本当の目的だからです。

社会科学でのものの見方には、社会が「どのような仕組みで動くか」について考える「実証的な観点」と、社会が「どうあるべきか」について考える「規範的な観点」の2つがあります。経済学の道具である「ゲーム理論」についてもこれはあてはまります。

講義の例で見ていただいたように、「ゲーム理論」もその2人にとって、あるいはその社会にとって、本当はこういう結果になれば一番いいのにそうはならない原因を考えます。そうして、「社会」にとって一番善い結果になるためには、どんな改善が必要かを考えることが大切です。

最近の経済学は、経済に関係する問題でさえあれば、必ずしも需要と供給が登場しなくても考えることができます。その問題をひとつのゲームとして考えて、目の前にある問題の状態をそのゲームの結果だと考えるのがポイントです。あとは、背景にある状況が変わるとその問題がどんな影響を受けてしまうか、について考えればいいのです。

今回の講義で少しでもゲームの理論に、そして経済学に興味をもっていただけたらと思います。

興味を持った人に(参考文献)

・梶井厚志『戦略的思考の技術』(中公新書)
・松井彰彦『高校生からのゲーム理論』(ちくまプリマー新書)
・渡辺隆裕『ビジュアル ゲーム理論』(日経文庫)

20210723_01.jpg模擬授業の前には入試対策講座が行なわれました(2021.7.18撮影)

20210723_02.jpg模擬授業での大松寛准教授(2021.7.18撮影)


次回のオープンキャンパスは8月21日(土)・22日(日)の予定です。経済経営学部の模擬授業は、「消費税を学ぼう~消費税って何パーセント?~」と「ファッションの流通革命~リアル店舗・ネット店舗の戦略~」を予定しています。経済学に関わる分野、経営学に関わる分野の2種の授業を両日ともに実施します。今後の感染拡大状況により、内容を変更する場合がありますので、最新情報は本学ホームページをご確認ください。



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