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学部・研究科レポート
フィンランド出身指揮者サロネン氏演奏会の感想が届きました
2020年1月28日(火)に、経済経営学部の教員が参加している本学の特別研究助成費プロジェクト「日本と北欧諸国における社会経済文化的側面の総合的比較研究」のメンバーが、フィンランド出身の指揮者エサ=ペッカ・サロネン氏の演奏会に出かけました。演奏はサロネン氏が首席指揮者およびアーティスティック・アドヴァイザーを務めるフィルハーモニア管弦楽団と、ヴァイオリニストの庄司紗矢香氏でした。
(演奏会の詳細はこちらをご覧ください。https://www.geigeki.jp/performance/concert182/)
演奏会後はサロネン氏とお話しすることもできました。フィルハーモニア管弦楽団の拠点がロンドンということで、2020年度にイギリスへの派遣留学が決まっている総合政策研究科経済・経営学専攻の大学院生と経済経営学部2年生の二人も同行したのですが、二人はサロネン氏とイギリスでの再会を約束していました。
経済経営学部教員と大学院生から感想が寄せられています。素晴らしかった演奏会の様子とサロネン氏のお人柄を感じていただければと思います。
一流の素晴らしさ――サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団公演からえたこと
1月28日(火)東京芸術劇場で、「大洋の女神」、ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲1番」、「火の鳥」を聴いてきました。還暦を過ぎた指揮者が緩急自在にオーケストラから「音」を引き出し、楽曲を構成する様子を目にして、「感動」では表現できない体験をしました。聴衆は、長い長いスタンディング・オベーションで、サロネンさん、オーケストラそしてヴァイオリニストの庄司さんを讃えていました。
「まずは、一流の作品から鑑賞せよ」とは美術・工芸の世界でいわれることですが、音楽にも当てはまります。瞬間と瞬間をつなぎ合わせて作られる音楽の世界は、CDではなかなか分かりません。庄司さんは「ストラディバリウス」だと思いますが、協奏曲のカデンツァでは、サロネンさんに負けまいとするかのような気迫を感じました。
サロネン&フィルハーモニア管弦楽団の「火の鳥」のCD(1989年録音)を持っていますが、ライブを聴いた後で聴き直すと、以前とは違った感慨に浸ります。ライブに勝るものはありません。(もっとも、演奏が始まる前の休憩時間に、劇場内のバーラウンジで味わったワインが、さらなる至福の時間をもたらしたかもしれませんが。)
公演の後のサイン会で目にしたサロネンさんは穏やかな雰囲気を醸しだしていましたが、眼光の鋭さに、マエストロの矜持を伝えています。
2時間を超える指揮を終えたにもかかわらず、丁寧にサインに応じる姿に、心身のタフさを覚えました。それにしても、年齢を感じさせぬ腕の筋肉のすごさには、驚かずにはいられませんでした。
経済経営学部教授 小澤伸光
1月下旬にロンドン・フィルハーモニア管弦楽団のコンサートを鑑賞させていただきました。世界的に有名なオーケストラのコンサートを聴く機会は初めてでした。日本人ヴァイオリニストの演奏、休憩後のコンサート終盤は鳥肌が立つほど圧倒されました。最後に、観客が総立ちとなり拍手を送っていた光景は今でも鮮明に記憶に残っています。
コンサート後は、フィンランド人であり、このフィルハーモニア管弦楽団の指揮者であるエサ=ペッカ・サロネンさんにもお会いすることができました。コンサート中のイメージとは違いとても気さくで優しい方でした。私がこれからロンドンに留学をすることを伝えると、笑顔で"Good for you"と握手をしてくれました。
とても貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
総合政策研究科 経済・経営学専攻 修士1年 及川瑞穂(東京都立足立新田高等学校出身)
演奏会終了後、エサ=ペッカ・サロネン氏と、2020年度にイギリスに留学する大学院生の及川瑞穂さん、経済経営学部2年中島勘太さんで記念撮影
サロネン氏のサインもいただきました。右は演奏会のチラシです
「日本と北欧諸国における社会経済文化的側面の総合的比較研究」プロジェクトは、2月29日(土)に「北欧シンポジウム~北欧と日本~」を開催します。サロネン氏の出身地フィンランドについての報告も予定されています。北欧に関心がおありの方はぜひお越しください。
新型コロナウイルス感染症拡大の懸念から、「第2回北欧シンポジウム~北欧と日本~」は、中止となりました。ご了承ください。(2020年2月27日更新)
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