本学附属の心理カウンセリングセンターでは今年度、新たに1名の教員を迎えました。今回は、新任教員である金子 亮太（かねこ りょうた）先生の自己紹介と学生へのメッセージをご紹介します。

皆さん、はじめまして。
2022年度より、心理カウンセリングセンターにて助教を務めることになりました、金子亮太と申します。臨床心理士と公認心理師の資格をもって、これまで教育や医療の現場で働いてきました。

臨床心理学というのはちょっと変わった学問かもしれません。というのは、こういう時はこうしたらいい、こうなったらこういう結果がでる、ということが決まっていないからです。あの時は上手くいったことが今回は上手くいかなかった、といったことが起こることがあるからです。それは、こころというものが(基本的には共通する部分はありながら)、一人ひとりによって、その都度その都度で、変化するものだからではないかと考えています。

そのため臨床心理学を学んでいくことには大変なことも多いように感じます。どうにかして相談に来てくださる方たちの役に立ちたいと思っても、上手くいかないことがあり、時には失敗してしまったと思えるようなことさえあります。しかし、そのように一人ひとりの方に沿って考えていくことや上手くいかないことと格闘することが、結果的に誰かの役に立つことの本質になっているのではないかと思います。それはまた臨床心理学の醍醐味でもあるのかと思います。

わたし自身経験を積みながら、皆さんと一緒に勉強していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。