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学部・研究科レポート
2020.04.01
学部長からのメッセージを掲載しました
法学部長 長谷川 裕寿
ご入学おめでとうございます。
今年は、新型コロナウィルスの影響もあり、キャンパスの美しい桜とともに、入学生の皆さんを迎えることができないのは、とても残念です。
いま世界の合言葉はStay at home!(家にいろ、外に出るな!)だそうです。確かに、ウィルスから身を守るためにも、いまは外出しない方がよいのは、理解できるところです。しかし、自己の判断で外出しないことは問題ないにしても、国家が「外出を禁止する」となると話は別です。まさに憲法で保障された人権、行動・移動の自由を侵害することにもなりかねないからです。首相や知事たちがこぞって、外出の自粛を「お願い」しているゆえんです。
失ったときにはじめてその大切さがわかる、ではありませんが、行動の自由も、規制されたときにはじめて保障されていたことがわかる...のたぐいかもしれません。図らずも、今回のコロナ騒動は、私たちに法学、自由と権利を保障する学問を学ぶ大切さを、再認識させてくれたともいえるでしょう。
法というものは、社会統合のツールともいわれます。ウィルスを克服する知恵が医学にあるように、社会を崩壊させない知恵が法学にあるのです。皆さんがこれから学ぼうとしている学問は、そういうものなのです。
新入生の皆さんと会えるのは、少し先延ばしになってしまいましたが、5月から、皆さんと一緒に学ぶことができるのを心待ちにしています。