- トップ
- 学部・研究科レポート
- 夏のオープンキャンパス法学部模擬授業「もうひとつの予告編」その2―7月22日(土)薬物使用と刑法
学部・研究科レポート
2017.07.06
夏のオープンキャンパス法学部模擬授業「もうひとつの予告編」その2―7月22日(土)薬物使用と刑法
7月22日(土)と23日(日)の2日間にわたって行われる、夏のオープンキャンパス第一弾では、模擬授業が午前と午後にそれぞれあります。今回は、初日の7月22日(土)にある法学部模擬授業の、「もうひとつの予告編」をお送りします。続きはぜひ、当日のオープンキャンパスでお聞きください!
薬物使用者は誰に迷惑をかけるのか?〔社会と法〕
法学部教授 長谷川裕寿
歩きスマホはいけませんが、自分のスマホをポケットに入れて持ち歩いたり、公園のベンチで使用したりすることには、法律上の問題はありません。では、それはなぜでしょうか。スマホが「自分のものだから」でしょうか。「他人に迷惑をかけていないから」でしょうか。
それなら、薬物を持ち歩いたり、使用したりするのはどうでしょう。薬物だって、「自分のもの」です。そうでなければ、薬物を盗んでも、窃盗罪に問えなくなりますから。となれば、スマホと同様、薬物を持ち歩いても、自分で使用しても、問題はないのでしょうか。
ところが、実社会では、薬物所持も薬物使用も罪に問われます。なぜでしょうか。どこがスマホと違うのでしょうか。いろいろと疑問がわいてきます。私たちが、処罰されて当然と思っている、その前提を、皆で一緒に問い直してみませんか。