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学部・研究科レポート
Terve!―ヒライ先生のフィンランド通信―その8
スポーツ科学部/現代文化学部 教授 平井純子
(8)フィンランド料理
フィンランド料理、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?フィンランドは冷涼な気候ですので、収穫できる作物は多くはありません。今でこそ多くのモノが輸入されているので、スーパーに行けば欲しいものはある程度揃いますが、かつて、食材は極めて限られていました。ですので、料理のレパートリーはそれほど多くはありません。でもフィンランドには地元素材を使った素朴でおいしい料理があります。私が好きなフィンランドの食べ物をいくつか紹介しましょう。
カレリアパイ
ミルク粥の入ったライ麦生地のパイです。フィンランドの食卓によく上る食材です。フィンランドでは、固ゆで卵にバターを練りこんだものをつけて食べたり、コケモモやビルベリーのジャムをつけて食べたりしています。
ロヒケイット
フィンランドのサーモンスープです。フィンランドのレストランでは一般的に提供しているスープ料理です。各家庭でもそれぞれの味があるようで、日本の味噌汁みたいなものかも。おふくろの味といった感じでしょうか。
コルバプースティ
フィンランドでは普通のパンのことをLeipa(レイパ)といい、甘いパンのことをPulla(プッラ)といいます。シナモンロールはプッラの一つでKorvapuusti(コルバプースティ)といいます。直訳すると「つぶれた耳」となりますが、これはその形から来たようです。
カーリカーリュレイト
フィンランド風ロールキャベツ、Kaalikääryleet。Kaali=キャベツ、kääryleet=ロールです。日本のロールキャベツはトマトベースやコンソメベースのモノが大多数ですが、フィンランドのロールキャベツは甘いシロップをかけて、オーブンでじっくり焼きます。そして、食べるときにはリンゴンベリーなどの甘いジャムを添えていただきます。