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学部・研究科レポート

2017.06.24

ひと 宮坂悟史さん「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.51

 メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

20170624media_01.JPG 今回インタビューしたのは、駿河台大学メディア情報学部を2009年度に卒業し、現在はフリーの番組ディレクターとして活躍する、宮坂 悟史(みやさか さとし)さん。CS、BSテレビ向けのバラエティー番組を主に制作しているという。

 宮坂さんが就職活動を始めた年はリーマンショックの影響で大変だった、と振り返る。大学入学当初からテレビ番組の制作に関わる仕事を志望していたが、番組制作会社に入りたいと言っていた友人たちも、ほとんどが現実を前に夢を手放していく状況だった。宮坂さん自身、何度も周りに流されそうになったという。

 転機が訪れたのは「ダメで元々」と受けてみたフジテレビでの面接だったという。1次面接では自分の前に都内の有名大学の就活生が2人おり、これでは自分は落とされるだろうと思い面接に臨んだ。しかし後日、2次面接へ進んだと電話連絡が入り、2次面接の会場へ。何と1次面接にいた就活生の1人がいなくなっていた。この時から宮坂さんの中で就活への意識が守りの姿勢から攻めの姿勢へ変わったそうだ。そして2次面接も通り、3次面接へ。今度はもう1人の学生もいなくなっていた。宮坂さんは確信した。企業は、学校名を見ているわけではない。より本気の姿勢を示す人間を見ているのだと。

 結果的にフジテレビは4次面接で落とされてしまった。しかし、この経験が自分の就活を変えたという。「どの仕事をするにしても、きっとそれなりのつらさはある。どうせつらい事があるなら好きな仕事でそれを味わった方が良い。」

 宮坂さんは結局、希望する職種である番組制作会社に入ることができた。しばらく休みなしの勤務だったこともあり、入社1年目で同期生は皆やめた。それでも宮坂さんは、「好きな仕事」と頑張り、やがてディレクターになった。

 現在就活中の4年生、これから就活を迎える3年生にアドバイスしてもらった。「就職活動で早く内定が欲しいという焦りから入りやすい企業を選んでしまう気持ちはよく分かる。しかし、目先の内定にとらわれて夢を諦めてしまうのはもったいない」「どうせやるなら自分がやりたかったことをやってみてほしい」。

 確かに我々は就職活動の不安から内定をもらうことを優先し、夢をないがしろにしがちである。だが就職活動の期間より働いてからの期間の方がずっと長い。もう一度自分の就職活動を振り返るべきなのではないか。そう考えさせられたインタビューであった。

瀬戸ゼミ4年 田辺義貴



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