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学部・研究科レポート
駿大経済30周年(その15)~勉強以外の番外編(ボランティアの巻 その2)
経済経営学部の前身である経済学部が駿河台大学の第2の学部として開設されたのは1990年(平成2年)のことでした。 満30年の節目を記念して、初期の経済学部を知る卒業生・教員の皆さんが当時の思い出を語る新連載を企画しました。 開設当初から今日に至るまでの駿大経済の様子を懐かしく、あるいは新鮮な思いで垣間見ていただければと思います。
連載第15回目も14回目に引き続き渡辺裕子教授の登場です。今回は1990年代以降のボランティアをめぐる思い出です。
小澤伸光先生(駿河台大学名誉教授)もこのシリーズのなかで記しておられますが、1990年代は、駿河台大学はあまり地元の地域に関心を持っていなかったように思います。
それが変わってきたのは、鎗田英三先生(駿河台大学名誉教授)が基礎を作られた「アウト・キャンパス・スタディ」で、2004年前後からです。
「まちが教室、市民が先生」をキャッチフレーズとし、授業の正課となりました。
授業としてしっかり学ぶことも重要ですが、あくまでも学生の自主性・主体性によるボランティアを目標としていた私は、南林さえ子先生(駿河台大学名誉教授)や池野秀弘先生(現日本大学商学部教授)のサポートを受けて、単位取得を目的としない活動を続けました。2003年の秋学期からは学生課のバックアップも受けることになりました。
2009年度からは、かねてから要望していた嘱託のボランティア・コーディネータが配置され、学生文化部会「ボランティア情報室」も発展的に解消され、大学の組織として位置づけられました。
現在の「ボランティア活動支援室」はトップダウンで作られた組織ではなく、多くの学生や教職員の活動実績の成果です。
学生ラウンジ内のボランティア活動支援室カウンター
(ただし、2020年4月以降はコロナ禍でコーディネータはおらず、支援室も休止中です)
少しなつかしい活動も紹介します。2005年度と2006年度に障害者カヌー教室を開催しました。この活動は福祉ボランティアとスポーツのコラボにより、実現したものです。
アクアスポーツが専門でカヌー部顧問を務められていた土方幹夫先生(駿河台大学名誉教授)が、車いすのまま乗れるカヌーを開発しました。
とくに2006年度は(財)河川環境管理財団から助成を受けることができ、入間川に車いす用スロープも造り、大規模なイベントとなりました。大学近隣の特別支援学校の生徒や成人の身体障害者、知的障害者、41人がカヌーを楽しみました。
カヌー部員、ボランティア、飯能市社会福祉協議会主催のボランティアスクールの中学生、本学教職員のスタッフを合わせて、参加者は述べ174名にも及びました。
本学のボランティアは実際には、イベント開催よりも日常的な生活支援が中心の地味な活動がほとんどです。それにもかかわらず、学生がとても熱心に活動してくれました。
入間川に造られた車いす用スロープ
土方先生の開発した車いすカヌー
カヤックを楽しむ知的障害者と介助ボランティア
経済経営学部入試情報
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受付は12月9日(木)16:00まで、書類は12月9日(木)消印有効です。入試は12月18日(土)に実施されます。
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