経済経営学部の教員は駿大の「教育力」を支える一方、地道な努力を積み重ねて、研究でも第一線に立って活躍しています。本欄では、そうした教員の研究活動を知っていただく一環として、専任教員の著書等を随時紹介しています。
『現代演劇 Vol.22 特集ローレンス・オリヴィエ賞』(現代演劇研究会編)
朝日出版社 3,500円(+税)2020年3月31日発行 ISBN: 978-4255011844
「冷戦が終結しEUが発足してから離脱を選択するに至るまでの約三〇年間、イギリスはどのような状況にあり、またどのような変化を経験したのだろうか。
本書はこれらのことを、イギリスが誇る文化の一つである演劇、とくにイギリスで演劇に与えられる最高の栄誉とされているローレンス・オリヴィエ賞受賞作品を手がかりに考えてみようとしている。もちろん演劇は数ある娯楽の一つに過ぎず、演劇ですべてが分かるわけでもなければ、すべての人が観劇するわけでもない。だが、生の舞台で上演される芝居は、何らかのかたちで同時代性をはらむはずである。......長い伝統を持ち、政治経済社会状況と深く関わってきた演劇の「いま」を見つめることによって、イギリス社会の少なくともいくつかの側面を浮上させ、今後のイギリスを考える手がかりとしていきたい。」(本文より)
経済経営学部の増田珠子教授が、巻頭論文「オリヴィエ賞この三〇年――冷戦終結からEU離脱までのイギリス社会と演劇」、および「アラン・ベネット『ヒストリーボーイズ』――未来へと引き継ぐべきものを求めて」の二編を執筆しています。
イギリスについて、また芝居について興味のある方に、ぜひ手に取っていただければと思います。
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