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学部・研究科レポート

2019.03.18

ムーミンバレーパークのプレオープン体験記

 3月16日(土)に飯能市の宮沢湖のほとりに開園したムーミンバレーパークのプレオープンが3月7日(木)、9日(土)、10日(日)に開催されました。経済経営学部の教員がメンバーとなっている特別研究助成費プロジェクト「日本と北欧諸国における社会経済文化的側面の総合的比較研究」の一員が7日に参加してきましたので、その報告です。


 当日はあいにくの雨で、滑走アクティビティ〈飛行鬼のジップラインアドベンチャー〉は稼働していませんでしたが、〈ムーミン屋敷〉はツアーの整理券が早々に終了してしまうほどの盛況でした。
 飯能駅から直通バスで約10分。メッツァを通り抜けて宮沢湖沿いに歩いていくと、まず遠くに見えてくるのが〈灯台〉です。
 この灯台は『ムーミンパパ海へいく』の中でムーミン一家が移住したところです。物語では、ムーミンママが灯台の壁にペンキで花を描くというエピソードがありますが、この灯台の内部をのぞくと、ちゃんとバラの花が壁に咲いていました。

20190318keizaikeiei_01.png左=灯台外観、右=灯台内部(ムーミンママの描いた絵が壁を飾っています)

 パークに入ってまず見えるのは〈水浴び小屋〉。おしゃまさんというしま模様のシャツを着たキャラクターが暮す小屋で、『ムーミン谷の冬』などに出てきます。中をのぞくと、おしゃまさんのシャツがかかっているのが見えました。
 次に目につくのは〈エンマの劇場〉。これは『ムーミン谷の夏まつり』に出てきます。エンマはこの劇場に住むねずみです。洪水でムーミン屋敷から避難してきたムーミン一家は最初ここが劇場と分からず、右往左往してしまうのです。7日は舞台上でキャラクターとの撮影会が行われていましたが、ショーを楽しめる場所になるようです。

20190318keizaikeiei_02.png左=エンマの劇場、右=ムーミン屋敷(どちらも原作の挿絵通りです)

 劇場の先には展示室。原作者のトーベ・ヤンソンと物語のムーミン、さらにコミックスのムーミンについて映像や絵を通じて知ることができます。巨大なムーミン谷のジオラマもあります。とても細かく作り込んであるので、ただ見るだけでも楽しいのですが、原作を読んでからながめるともっとずっと楽しめることでしょう。
 展示室の隣はムーミン屋敷です。『たのしいムーミン一家』をはじめ多くの作品に登場します。少人数のツアーが行われていていろいろ説明してもらうことができます。
 その隣は参加型シアター〈リトルミイのプレイスポット〉。ミイはムーミン一家の養女で、実母はミムラ夫人、姉がミムラで、たくさんのきょうだいがいます。このアトラクションではミイがなぜムーミン一家と暮らすようになったかというエピソードを楽しむことができます。参加者から自然と笑いが起こるような仕上がりになっていました。
 さらに隣りは〈海のオーケストラ号〉。これは『ムーミンパパの思い出』に出てくる船です。原作では、若き日のパパが仲間たちと繰り広げる冒険の物語がつづられますが、このアトラクションではその抜粋が映像と模型によって展開します。なかなかの迫力でした。

20190318keizaikeiei_03.png左=海のオーケストラ号内のアトラクションの様子、右=ヘムレンさんの遊園地

 坂道を少しのぼると〈ヘムレンさんの遊園地〉。これは『ムーミン谷の仲間たち』に出てくるものですが、現代風にアレンジされて、子どもが楽しめる小さなアスレチックになっています。
 その他、『ムーミン谷の彗星』に出てくる〈天文台〉や〈スナフキンのテント〉などもありました。お土産売り場にはパーク限定品をはじめいろいろなグッズがあり、にぎわっていました。
 全体を通して原作がかなり尊重されていて好感が持てました。さりげなく設置されているものの中に、しっかりと原作を読みこんでいる人の心をくすぐるような仕掛けも見られます。ムーミンのキャラクターだけ知っているという方が、パークでの体験を機に原作を手に取ってくだされば、パーク内の展示やアトラクションにさらに奥行きが感じられるのではないでしょうか。新たにアトラクションをプラスするとしたら何がよいだろう、など考えても楽しいかもしれません。

増田 珠子(経済経営学部教授)



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