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学部・研究科レポート

2019.04.08

法学部の授業紹介'18(9)法哲学―小貫幸浩 教授

 今回は、法学部の小貫幸浩教授に、担当する「法哲学」の講義についてお話をうかがいました。

法学部教授 小貫幸浩

 「法哲学」というと、なんか難しそう、何か役にたつのだろうか、このような声が聞こえてきそうです。確かに、法哲学の課題がどこにあるのか、学問としての性格はどういうものなのか、どのような方法で行われる学問であるのか、などが専門家の間でも議論されているのだから、無理もないかもしれません。

 そこで、この授業ではとりあえず、できるだけ多くの人々が自由に生きることのできる法秩序とはどのようなものであるのか。これを一連の講義のなかで検討しております。現代の日本、世界中でもさまざまの矛盾と緊張が満ちており、安定した秩序のもとでひとりひとりが自由に生きていくには解決しなくてはならない実に多くの問題があります。それらを一挙に解決することは難しいことかもしれません。

 しかし、ここであきらめてしまえば世界はすっかり弱肉強食の世界になってしまうのでないでしょうか。少しでも「まっとうな」社会とはどのような社会であるのか、その条件を考えようというのがこの授業のささやかな目的です。その手がかりとして、この授業では古今東西の法思想家の見解をヒントにして、自由と生存が両立しうる法秩序の条件についてあれこれ、ああでもない、こうでもないなどと考えております。

20190408hou.jpg「法哲学」の授業風景

 ある日の授業風景を撮ってもらいました。黒板には、「J.ベンサム」という名前がみえますね。高校の「倫理・社会」などでもとりあげられる18世紀から19世紀にかけて活躍した哲学者のことです。「最大多数の最大幸福」というスローガンで超有名です。「幸福」というのは、どのようにして測れるのでしょうか。もしそれが測れるものだとして、そもそも法秩序がめざすべき目標が幸福にある、とうことができるのでしょうか。幸福という価値は自由、生存、安定した秩序といった価値とはどのような関係にあるのでしょうか。.........

 ある日の授業風景でした。お・し・ま・い。

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