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学部・研究科レポート

2022.02.14

東京オリンピック (2)選手村

スポーツ科学部講師 邑木 隆二

前回の国立競技場に続き、第2回目は選手村編です。

みなさん選手村についてはニュースや雑誌・新聞等でご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。選手・コーチングスタッフ及び関係者しか入ることが許されていない場所ですので気になる方もいらっしゃるかと思います。

そこでお話しできる範囲内でみなさんにご紹介させていただきたいと思います。

選手村は東京都中央区晴海にあり、「居住ゾーン」・「ビレッジプラザ」・「運営ゾーン」の3つに分かれています。ここでご紹介させていただくのは、「居住ゾーン」と「ビレッジプラザ」についてです。

まずは「居住ゾーン」についてです。

選手村1

選手村2

写真のように多くのマンションが建っており、各国それぞれの選手団は大会運営側が決定した建物(マンション)において大会期間中過ごすこととなります。

日本選手団の棟は以下の写真の通りです。

20220214_03.png

少し見えづらいところはお許しください。。。

選手村4

選手村5

玄関を入ると、各種関係者からの応援メッセージボードや、メダル獲得者一覧のボードなどが玄関ホールに置かれています。これらを毎日見ながら玄関を出て大会会場へ向かうのでより気合が入ります!!

続いて部屋の中です。実はまだまだ完成できていない大会専用の部屋で過ごしていました。
大会仕様の部屋ですが、キッチンがなく、トイレとお風呂が部屋に2つあるなど複数の選手が宿泊することを考慮された作りとなっていました。また、テレビについては設置されている部屋と設置されていない部屋があり、映る番組は各競技の映像のみとなっていました。ダイニングホールが24時間稼働していることから冷蔵庫もなく、部屋で飲み物を保管するためにクーラーボックスを利用していました。

選手村6

選手村7

部屋に置かれている椅子のカラーはオリンピックカラーとなっており、寝室のベッドは段ボールベッドではありますが、段ボールとは思えないくらいしっかりとしたベッドでした。さらにマットレスはエアウィーブのものを使用しており最高の寝心地でした。オリンピックモデルの掛け布団については大会終了後に選手関係者に贈呈ということで私も頂いて帰りました。

部屋から見える夜景も最高でした。私の部屋は街側でしたが、反対側の部屋は海側となっており、1つの家として街の夜景、そして海の景色と多くを楽しむことも出来ました。

選手村8

選手村9

続いてメインダイニングホールをご紹介します。24時間いつでも食事をすることが出来ます。2階建ての施設内にオリンピック時は3,000席が用意されていました。

20220214_10.png

選手村11

選手村12

日本食から、中華料理、フレンチ、ベジタリアンの方々への対応など、世界各国すべての方々に対応したダイニングとなっていました。味の素の冷凍餃子の評判がかなり高く、多くの選手・スタッフの方々で行列となっていました。私もこれまで何度も国際大会に行き、食事をしてきましたが今回の食事が1番おいしかったです!!

20220214_13.png

最後に「ビレッジプラザ」ですが、ここでは大会記念グッズ売り場、郵便局、携帯ショップ、雑貨店、カフェ、ヘアサロン、フォトスタジオなどがありました。

私は記念グッズ売り場で家族にお土産を買いました。ヘアサロンでカットをしてもらうスタッフもいましたが、そのスタッフからの情報で、選手は無料でカットをしてもらえるそうです。裏話ですが、海外の男性選手は髭を生やしている選手が多くその髭のカットのこだわりがとてもすごく、その要望通りに髭を整えることがとても大変だという情報も入ってきました。また選手のみギャラクシーオリンピックモデルのスマートフォンが提供されていたそうで、アンドロイドユーザーの私にとってなぜスタッフにはないんだ!!と、とても羨ましい気持ちを抱いておりました。

いかがでしたか?今回お話しした内容については少しだけではありましたが、選手村のことが少しでもわかっていただければ幸いです。

オリンピックに出場した選手・スタッフはこのような選手村の中で過ごしております。そして冬季オリンピックも開催されます。北京の選手村の中はどうなっているのでしょうか。こちらも気になります。

この選手村の運営については多くのボランティアスタッフの方々のご協力があってこそ成り立っています。遅くなりましたが、「心より感謝申し上げます」。

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