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Terve!―平井先生のフィンランド通信―その2

2020/10/19教員の活動

スポーツ科学部/現代文化学部 教授 平井純子

 筆者は、2020年9月よりフィンランド・オウル大学での在外研究の機会を得て、北緯65度のまち、オウルに居住しています。COVID-19の影響で自粛ムードの中ではありますが、異国情緒を味わっていただき、この状況が明けたときにお役に立てる情報が提供すべく、綴っていきたいと思います。

 *タイトルのTerve(テルヴェ)!はフィンランド語で「こんにちは」や「健康」を意味する語です。

(2)フィンランドの森
 フィンランドは世界でも有数の森林国です。森林率は先進国の中では1番の約75%、日本は2番で約67%となっています。しかし、日本と大きく違うのは、森林が平地にあること。日本ですと森林は山にあるイメージですが、フィンランドの森はすぐそばにあるとても身近な存在です。駿河台大学がある飯能市では森にはスギやヒノキが見られますが、フィンランドの森ではアカマツ(Pinus Silvestris L.)、トウヒ(Picea Abies(L.) Karst)、シラカバ(Brtula pendula Roth と Brtula pendula Ehrm)が主たる樹種です。

20201013_sports_01.pngオウルにある自然保護区

20201013_sports_02.pngラップランド南部の道

 フィンランドがもつ豊富な森には「自然享受権」があります。個人所有の森でも国有林でも、だれもが散策したり自生するベリーやキノコを自由に採取したりしても良い権利です。8月から9月にかけては、林床にはビルベリー(ブルーベリー)やリンゴンベリー(コケモモ)がたくさん実をつけます。人々はみな森でこれらのベリーを採集し、冬でも楽しめるように冷凍したり、ジャムにしたりします。

20201013_sports_03.pngリンゴンベリーの実

20201013_sports_04.pngジャムに加工し冬にも食べられるようにします

 国立公園や自然保護地区などでは、トレイル沿いに薪小屋と焚き火ができるスペースが用意されているところが多くみられます。フィンランドの人たちは、森の散策を楽しみ、焚火でマッカラ(ソーセージ)を焼いて食べるのが大好き。私も森へ行くときは毎回マッカラを持参しています。

20201013_sports_05.png自然保護地区の焚き火台と薪小屋

20201013_sports_06.pngマッカラを焼く

 もちろん、森を楽しむためには、マナーを守ることが大前提で必須条件です。環境への意識が高いのもフィンランドの特徴です。



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