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学部・研究科レポート

2022.06.28

オープンキャンパス模擬授業担当教員からのメッセージ (6月18日実施)

6月18日(土)はオープンキャンパスでした。模擬授業やキャンパスツアー、個別相談が実施されました。多くの方にご参加いただき、御礼申し上げます。

経済経営学部の模擬授業は、大松 寛准教授による「企業競争はゲームだ?!~駆け引きと協力の経済学~」でした。大松准教授からのメッセージを掲載します。

あとがき代わりに

今回の模擬講義では、日常生活のなかの協力と駆け引きについて経済学がどう考えているかを紹介しました。みなさんはどう思われたでしょう?「駆け引き」に抵抗を感じる人もいたのではないでしょうか?自分のことだけを考えていていいのか?と。それは大事な感じ方です。

経済学を勉強する目的にお金儲けをあげる人がいますが、それだけだと寂しいことです。実際、経済学はそのためのものではありません。あくまで「『社会にとって』善い結果を実現する方法」を考えるのがその本当の目的だからです。

社会科学でのものの見方には、社会が「どのような仕組みで動くか」を考える「実証的な観点」と、社会が「どうあるべきか」を考える「規範的な観点」があります。経済学が応用する「ゲーム理論」についてもこれはあてはまります。

講義で見ていただいたように、「ゲーム理論」もプレイヤーにとって、あるいは社会にとって、本当はこういう結果になれば一番いいのにそうならない原因を考えます。そして「社会」にとって一番善い結果になるための改善について考えることが大切です。

経済学は、経済に関係する問題であれば、必ずしも需要と供給が登場しなくても考えることができます。問題をひとつのゲームと考えて、目の前の状態をそのゲームの結果だと考えるのがポイントです。あとは、背景にある状況が変わるとその問題がどんな影響を受けるか、について考えれば改善策が見つかることが多いのです。

今回の講義で少しでもゲームの理論に、そして経済学に興味をもっていただけたらと思います。

興味を持った人に(参考文献)

・梶井厚志『戦略的思考の技術』(中公新書)
・松井彰彦『高校生からのゲーム理論』(ちくまプリマー新書)
・渡辺隆裕『ビジュアル ゲーム理論』(日経文庫)
・鎌田雄一郎『16歳からのはじめてのゲーム理論』(ダイヤモンド社)

模擬授業での大松准教授

模擬授業での大松准教授模擬授業での大松准教授(2022.6.18撮影)

オープンキャンパススタッフの学生たち経済経営学部の受付を担当してくれたオープンキャンパススタッフの学生たち(2022.6.18撮影)

オープンキャンパススタッフの学生たちキャンパスツアー出発前に挨拶するオープンキャンパススタッフの学生たち(2022.6.18撮影)


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  • 次回のオープンキャンパスは2022年7月23日(土)・24日(日)に開催予定です。経済経営学部の模擬授業は、「消費税を学ぼう~消費税って何パーセント?~」と「SNSはなぜタダで使えるのか~人気サービスの仕組みと背景を探る~」を予定しています。経済学に関わる分野、経営学に関わる分野の2種の授業を両日ともに実施します(今後の感染拡大状況により、内容を変更する場合がありますので、最新情報は本学ホームページをご確認ください)。

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