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学部・研究科レポート
2017.12.09
学部デー・フィールドトリップ報告 その2 JICA・地球ひろば見学
11月22日(水)は毎年恒例の学部デーでした。経済経営学部では2、3年生は3年ゼミ生によるゼミナール発表会に参加し、1年生はクラスごとに独自に企画したフィールドトリップへ参加します。本欄ではこれらのプログラムについて連載でレポートします。フィールドトリップは3つのコースに分かれて行われました。今回はJICA・地球ひろば見学について紹介します。
JICA・地球ひろば見学の概要
「地球ひろば」は、JICA(国際協力機構)が政府開発援助(ODA)への国民の理解や協力を得るために設けている施設です。団体用の見学プログラムも何種類か用意されています。私たちはまず、スリランカに派遣された経験を持つ「地球案内人(青年海外協力隊OB)」から、現地での野球指導や住民との交流をした体験談を伺いました。その後、開発途上国の課題をクイズ方式で学ぶ「体験ゾーン」で、「『衣』を通じて見る世界−ファッションをミライのアクションに−」という企画展を見学しました。開発途上国の問題や身近にできる貢献について考える、良い機会となりました。渡辺 裕子(経済経営学部教授)
参加学生コメント
私たちがよく着ている綿製品のTシャツを1枚作るには、綿花を育てるために水が2,900リットルも必要になる。水をたくさん消費する上に、栽培の過程で農薬を大量に使用するので、人間と環境の両方に悪い影響を及ぼす。世界生産量の約80%の綿花がインドで栽培されているが、畑では30万人以上の小さな女の子たちが働いている。過酷な労働であるだけでなく、農薬の影響で健康に被害も出る。私は見学後に、インドで児童労働により教育が受けられない問題について、JICAが行っている活動について調べてみた。その結果、プロジェクトは248もの村で行われており、教室の増設や親の雇用確保による家庭の収入向上、学校での健康診断の実施等の成果をあげていることがわかった。
森下 真衣(経済経営学部1年 群馬県桐生市立商業高校出身)
日本で市場に出回る服はほとんどが開発途上国で作られているが、若い女性や、なかには児童が劣悪な環境の工場で服の生産をしている。しかし、2009年の衣料品の供給量は111万トンで、廃棄料は94万トンにも上っている。日本でもリサイクル意識が高まり、最近では古着がおしゃれという風潮もあるため、古着ショップも増え需要が高まっているようだ。その服を本当にゴミとして廃棄するべきかを、もう一度よく考えなければならない。そして処分するのではあれば、私たちができることはリサイクルである。
滝沢奈望(経済経営学部1年 埼玉県立川越西高校出身)
展示コーナー入口にて全員で
左上:地球案内人の説明を聞く学生たち/左下:展示コーナーのクイズを解く学生たち
/右:世界の民族衣装コーナーで試着する学生
写真:JICA・地球ひろば見学の模様(2017.11.22撮影)
経済経営学部学部デー・フィールドトリップの過去記事を読む
- 造幣局東京支局、川越市街、コカコーラ多摩工場、横浜税関、ジョンソンタウン、JICA地球ひろば(2015年度)
- 埼玉県立自然の博物館、貨幣博物館、川越市街、日本銀行、JICA地球ひろば、コカ・コーラ多摩工場(2016年度)
- コカ・コーラ多摩工場(2017年度)
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