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学部・研究科レポート

2019.06.12

ボブスレーJOC強化指定選手 篠原凌さん(2015年度卒)インタビューその2

現代文化学部 教授 狐塚賢一郎

 前回に続いて、活躍する現代文化学部の卒業生にインタビューした様子をご紹介します。狐塚ゼミのOBで、現在はボブスレーのJOC強化指定選手として活躍する篠原凌さんです。

ボブスレーはどのような競技ですか?

 前方にハンドル、後方にブレーキを備えた鋼鉄製の「ソリ」のことです。

 ソリの名称そのものが競技名になっています。氷が張った専用のコースを滑走してタイムを競うウィンタースポーツです。コース全長1200-1500m、高低差約110mのコースを60秒前後で滑走します。

 スタートダッシュでスピードをつけ、その後はパイロットがハンドルを操作し、時速120-150km/hの中、十数個あるカーブを滑走します。狭いコースと地面に近いことから体感速度は200km/hを越えるといわれています。

 2人乗りと4人乗りがあり、前方にハンドル、後方にブレーキが備わっていて、前方に乗る選手をパイロットといい、後方に乗る選手をブレーカーといいます。4人乗りは2番目に乗る選手をセカンドマン、3番目に乗る選手をサードマンといいます。

 パイロットはブレーカーの命を預かり、その中で寸分の狂いもないように操作をすることから、高い集中力が必要です。ブレーカーはスタートダッシュをした後、素早く乗り込み、空気抵抗を受けないように体を小さくたたみ、重りに徹し、押し潰されるような重圧に耐え、ゴール後にブレーキを引きます。

 緊張感があり、とても迫力がある、観戦してもとても面白いスポーツです。


2018-19年シーズンのボブスレーでの活動と成績を教えてください。

 今シーズンは、欧州で行われるヨーロッパカップを転戦しました。期間は2018年11月~2019年2月半ばまでの約3ヶ月半の遠征でした。

 昨年のシーズンはブレーカーでしたが、今シーズンはパイロットとしてヨーロッパを転戦しました。パイロットとして1年目のシーズンということもあり、不安もありましたが、スタッフや選手たちの手厚いサポートがあり、合計182本という滑走本数を滑ることができ、来シーズン以降に向けてとても良い手応えを感じることができました。

競技成績

IBSF 世界ジュニア選手権

2人乗り 14位(30チーム中)
4人乗り 17位(21チーム中)

IBSF Europe Cup

2人乗り
第1戦 アルテンベルグ(ドイツ) 20位(24チーム中)
第2戦 アルテンベルグ(ドイツ)18位(24チーム中)
第3戦 ケニクゼー(ドイツ) 19位(36チーム中)
第4戦 ケニクゼー(ドイツ) 17位(36チーム中)
第5戦 ウィンターベルグ(ドイツ) 14位(25チーム中)
第6戦 インスブルック(オーストリア) 13位(29チーム中)

4人乗り
第2戦 ケニクゼー(ドイツ) 22位(23チーム中)
第3戦 ケニクゼー(ドイツ) 19位(24チーム中)
第4戦 ウィンターベルグ(ドイツ) 10位(10チーム中)
第5戦 ウィンターベルグ(ドイツ) 11位(11チーム中)
第6戦 インスブルック(オーストリア) 17位(20チーム中)
第7戦 インスブルック(オーストリア) 15位(20チーム中)
第8戦 インスブルック(オーストリア) 16位(21チーム中)

IBSF Ranking(世界ランキング)

2人乗り 50位(87人中)
4人乗り 39位(57人中)

最後に今後の目標を教えてください。

 2022年北京五輪で入賞し、2026年冬季五輪で表彰台にのぼることです。そのためには、ワールドカップや世界選手権で表彰台に上がる実力にならなければなりません。

 まずは良い結果を残し、良い練習環境を自分で作っていかなければなりません。1分1秒を大切にし、北京五輪までの限られた時間を実のあるものにしていきます。応援よろしくお願いします。

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