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学部・研究科レポート

2017.10.06

国内添乗研修実施報告(2)

現代文化学部 小林奈穂美 准教授

 研修の様子を2回に分けて報告します。今回はその第二回目です。
 現代文化学部では、3・4年次生対象科目として「国内添乗研修」を開講しています。
 本年度は、8月21日(月)~8月25日(金)までの4泊5日、京都で研修を実施しました。春学期に座学で学び、いよいよ実施体験です。女子3名が今回の実習に参加しました。
 添乗員は、旅程管理・さまざまな旅行サービス受領サポート・団体管理・旅行相談・豊かな旅づくり・金銭管理をひとりで行う役割を担っています。4泊5日の間、学生は添乗員として行動する場面と、お客様として行動する場面を何時も交互に体験していきました。

8月24日

 今朝の天気予報では最高気温が37度と予測されました。添乗担当の学生は第一声の挨拶は、熱中症への注意喚起から始まりました。ホテルを予定どおりに出発し、市バス乗り場へ。一向に来ないバスを待ちながら、バス停の再確認をしたところ、乗り場が違うことが判明し、20分のロスから始まり前途多難です。途中でバスをなんとか乗り換えて鈴虫寺へ到着。30分ほど、お茶とお菓子をいただきながら住職さんからのお話しを聞きました。ガラスケースには4000匹の鈴虫が一年中鳴いている理由や、由来、説法が軽快に続き、帰り際には、みんなでわらじを履いたお地蔵さんに願い事をしました。予定のバスに乗り、次の訪問地嵐山の天龍寺へ向かいました。この頃には、暑さもピークとなり、本堂参拝と庭園拝観として1時間30分の時間がありましたが、結局風通しの良い日陰で休んで過ごしている学生もいました。天龍寺の出口に集合し、JR嵯峨嵐山駅まで移動しましたが、下見をしないままの誘導のため、時間のロスがあり、嵐山堪能をすることができなかったのは添乗員の不備であり、しっかり反省して次に繋げなければなりません。次の予定である「匂い袋作り体験」は、時間を予約しているため、移動経路の変更を余儀なくされましたが、当然のことながら、旅程変更においては、その理由を伝えてお客様の同意を得なければなりません。これはさすがに今までの担当学生の様子から学習していました。

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ミニツアー企画者による添乗業務(3)

 体験は、匂いの特徴やブレンドの注意点の説明を受けながら、袋やパワーストーンを選んで作るため、唯一無二のものができるところが魅力でした。そのあと、2日前にパン屋巡り体験でお世話になった甚松庵のご厚意で、観光を学ぶ学生さんに是非と「ひき茶・お干菓子作り・お点前体験」をさせていただきました。ただ、お抹茶を頂くのではなく、お抹茶をひき、お菓子も自分で作ってからのお点前という体験は大変貴重で楽しいものでした。株式会社B.B.Cの井上社長、木村さん、本当にお世話になりました。そのあとは、京都最後の夜ということで、イタリアンの夕食を堪能して、終了となりました。

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ミニツアー企画者による添乗業務(3) 匂い袋づくりやひき茶・お干菓子作り・お点前を体験

8月25日

 本日は、ホテルチェックアウトから担当学生の業務が始まりました。各部屋の個人清算を確認し、スーツケースの個数を数えたあと、ホテルに駅までのデリバリーを頼みます。そのあと、シャトルバスで京都駅八条口まで行き、新都ホテルを目指して誘導します。これは、初日に下見をしているため、大変スムーズでした。

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チェックアウトからオプショナルツアー集合場所移動業務

 そのあとはエースJTBの「女将おすすめの夏 いとをかし号」というオプショナルツアーに、お客様として参加しながら今まで実習した添乗業務とプロの違いを学びました。もちろん学ぶべき点もたくさんありましたが、気になるところも見つかった学生もいたことは、実習の意味があったと思います。

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オプショナルツアーで女将のおもてなしを体験

 予定より30分ほど早くツアーが終了したあとは、担当学生の添乗業務再開です。京都駅まで誘導し、お土産などを買う時間と場所、そして再集合の場所についてまで、大変スムーズに行うことができました。時間どおり再集合し、無事予定どおりの新幹線に乗車となりました。新幹線の中では、暑さと4日間の緊張で疲れて爆睡したいところですが、それぞれの添乗業務の振り返りレポートを書く時間となりました。

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オプショナルツアー解散場所から京都駅へ誘導、手荷物のピックアップ、新幹線乗車までの業務

 さて、東京駅に到着となり、最後のご挨拶です。お礼やアンケートの回収、家へ着くまでの無事を祈って、挨拶が終わりました。
 大変な暑さと京都独特の蒸し暑さはありましたが雨には降られず、皆、体調を崩すこともなく無事終了となりました。皆さん、大変お疲れ様でした。

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東京駅下車、集合場所までの誘導、最後のご挨拶


 以下、学生のレポートの一部です。
  各自の添乗業務の反省点について
 ・空いている時間は、次の行程に関係することを、とにかく確認することが大切である。変更点を伝え忘れ、添乗員としての意識が足りなかった。
 ・変更点はお客様に確認をとりながら進めることができた。細かいところに気配りができず、自分のことで手一杯になってしまった。
 ・お客様からの質問に、適当に答えようとしてしまった。
 ・旅程管理を把握するだけではなく、実際にイメージすることも大切だと気付いた。
 オプショナルツアーから学んだこと
 ・集合時間、場所などをわかりやすく、繰り返し伝えていた。
 ・案内の仕方が明確で丁寧だった。お寺や土産物店との繋がりを大切にしていた。
 ・お客様がバスから降りる際に、ガイドさんとドライバーさん共に、立ち上がって「いってらっしゃいませ」と声かけをしていた。
 ホテルの対応について
 ・目を見て話を聞き、話をしていた。こちらが困っているとき、空気を読んで助けてくれた。
 ・ホテルを出るとき、ホテルに戻ったとき、笑顔で見送りや出迎えをしてくれた。
 ・お客様の荷物などの持ち方や置き方が美しかった。

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