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学部・研究科レポート
心理学部では、2月8日に、全学部、全研究科の学生、教職員を対象に、映画『プリズン・サークル』(坂上香監督)の上映会を開催しました。
この映画は、島根あさひ社会復帰促進センター(官民協働で運営されている刑務所)において実施されている、受刑者のグループワークをベースにした更生プログラム(TC(Therapeutic Community=回復共同体))を長期間にわたって撮影した貴重なドキュメンタリー映画です。
この映画は、島根あさひ社会復帰促進センター(官民協働で運営されている刑務所)において実施されている、受刑者のグループワークをベースにした更生プログラム(TC(Therapeutic Community=回復共同体))を長期間にわたって撮影した貴重なドキュメンタリー映画です。

現在、販売、配信、レンタルは行われていませんが、遊間教授の大学院の授業でこの映画の話が出た際に、受講者から「ぜひ観たい」という声が上がり、これがきっかけとなって、今回、本学のAVホールを使用して、自主上映会を行うことになりました。
刑事司法領域に関心がある学生はもちろんのこと、そうではない学生にとっても、犯罪や犯罪者、ひいては社会について、様々な角度から改めて考える機会となる映画だったと思います。また、心理学部や心理学研究科の学生にとっては、犯罪心理、臨床心理、子どもの心理のいずれの面からも、これまで学んできたことを一層深く理解することができる内容だったのではないでしょうか。
刑事司法領域に関心がある学生はもちろんのこと、そうではない学生にとっても、犯罪や犯罪者、ひいては社会について、様々な角度から改めて考える機会となる映画だったと思います。また、心理学部や心理学研究科の学生にとっては、犯罪心理、臨床心理、子どもの心理のいずれの面からも、これまで学んできたことを一層深く理解することができる内容だったのではないでしょうか。
参加した学生の感想
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TCプログラムの中で、受刑者は心理の専門家を交えた受刑者同士の対話を通して自分自身と向き合っていきます。
彼らが語る内容からは、加害者と被害者は表裏一体であるということ、犯罪を減らすためには犯罪者のみの問題として捉えるのではなく、犯罪が起こる契機ともなり得るいじめや虐待などの社会問題に目を向けていく必要があるということを実感しました。
私はこの映画に出てくる受刑者たちを見て、「罪を憎んで人を憎まず」という言葉が思い浮かびました。今後、彼らと共にこの社会に生きていく者として自分に何ができるのか(何をすべきなのか)を深く考えさせられるきっかけになったと思います。
心理学部4年生(犯罪の心理コース)