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- 研究科の授業紹介:犯罪心理学専攻-遊間千秋教授
学部・研究科レポート
矯正心理学特論
「矯正心理学」という学問を皆さんはご存じでしょうか。心理学の中ではかなりマイナーな分野であり、一般にはあまり知られていません。刑務所や少年院といった「矯正施設」では、そこに収容された人たちが、社会復帰できるようにするためのさまざまな取り組みがされていますが、「矯正心理学」は、犯罪者や非行少年の社会適応を支援するための心理学ということができます。
犯罪は、法律によって規定されているもので、その時々の社会状況や法律、制度の理解が必須です。この科目でも、まずは、現行の法律や日本の犯罪者処遇の流れ、矯正施設の現状を一通りレビューすることからはじめますが、特に重点をおいていることが、犯罪者や非行少年への深い理解と、理解にもとづいて、犯罪に陥った人たちが立ち直るための支援を考えていくことです。
「矯正」とは「矯めて(ためて)正す」という意味ですが、個人差が大きいとはいえ、人が変わることは簡単なことではありません。おそらく、周囲から「正される」のではなく、当事者が自ら振り返り、気づき、変わろうとすることがなければ難しいでしょう。そして、当事者の問題意識や改善意欲を引き出すためには、支援者側に、その方の背景にある境遇や生きづらさ等への気づき、そして、一歩間違えば私たちも彼らと同じような立場に陥ったかもしれないという想像力が必要なのだと思います。犯罪を犯した人と向かい合うことは、私たち自身の価値観、人生観を揺さぶられることでもあるのかもしれません。
犯罪は、法律によって規定されているもので、その時々の社会状況や法律、制度の理解が必須です。この科目でも、まずは、現行の法律や日本の犯罪者処遇の流れ、矯正施設の現状を一通りレビューすることからはじめますが、特に重点をおいていることが、犯罪者や非行少年への深い理解と、理解にもとづいて、犯罪に陥った人たちが立ち直るための支援を考えていくことです。
「矯正」とは「矯めて(ためて)正す」という意味ですが、個人差が大きいとはいえ、人が変わることは簡単なことではありません。おそらく、周囲から「正される」のではなく、当事者が自ら振り返り、気づき、変わろうとすることがなければ難しいでしょう。そして、当事者の問題意識や改善意欲を引き出すためには、支援者側に、その方の背景にある境遇や生きづらさ等への気づき、そして、一歩間違えば私たちも彼らと同じような立場に陥ったかもしれないという想像力が必要なのだと思います。犯罪を犯した人と向かい合うことは、私たち自身の価値観、人生観を揺さぶられることでもあるのかもしれません。
