不思議な「噛んだ虫」のお話

  
2021.06.02
        

6月になりました。

例年に比べて今年の梅雨入りは早いようです。東京の梅雨入りも数日後でしょうか?
以前に種まきをした、エダマメやオクラ、ポップコーンの芽がぐんぐん伸びています。
今年はカボチャやナスピーマンの苗の育ちもとてもよく、生長や収穫が楽しみです。
そんな園庭には、小さな虫たちが集まってきて、子どもたちを楽しませてくれています。

先日、年中児のAちゃんが「痛い、ミミズに噛まれた」と手を見せに来ました。
手には挟まれたような痕が見られます。
「ミミズが噛む????」とても不思議でした。
ミミズについて尋ねると、「この位で(2~3㎝)」と指で示し「白いミミズなの」と教えてくれました。
ますますミミズとかけ離れてしまったので、噛まれた場所へ一緒に行くことにしました。

その場所は園庭の片隅で、数人の子どもたちが、土を掘り起こして遊んでいました。
その場にいたBちゃんは「Aちゃん、ミミズに噛まれたんだよ」と教えてくれました。
「どんなミミズだった?」と尋ねると、
Bちゃんは「上は白い洋服着ていて、下は黒いズボンはいたミミズに噛まれたの」と教えてくれましたが、
まるでそれは、白いポロシャツと紺のズボン、本園の子どもたちの姿です。
思わず「白い服着て、黒いズボンを履いたBちゃんが噛んだの?」と聞くと、
「違う違う!」「Cちゃんが持ってるミミズ」とCちゃんを呼び止めてくれました。

見ると、コガネムシか何かでしょうか、甲虫の幼虫でした。
そしてその甲虫は本当に、上の方は白く、下の方は黒とも捉えられる焦げ茶色をしています。
この甲虫の硬い口で噛まれたのでしょう。痛かったと思います。

子どもたちは、自分たちの経験や知識をフルに活用しながら、私に「噛んだ虫」の事を言葉や身体を使って表現してくれました。
この経験を通して、子どもたちは、ミミズではなく保育室で飼っているカブトムシの仲間の幼虫であること、おもしろい動きをするこの幼虫を触るときには口に手を持っていかないことなど、たくさんのことに気づいたことでしょう。

子どもたちはこのように、身近な人・もの・ことに興味関心を示してかかわりながら、学びに向かう力や、思考力・判断力・表現力の基礎、知識や技能の基礎などの歯質や能力を身につけていきます。

自然にも、子どもたちにも恵みをもたらす梅雨となりますように。

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園長 田所