MENU
アクセス
  1. トップ
  2. 知恵の旅人
  3. 知恵の旅人 - インタビュー
知恵の旅人 - インタビュー
観光地の材料を
活かした
デザインを目指して
駿大を選んだ理由

TIAN YIXUAN

総合政策研究科 メディア情報学専攻 1年
※登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は取材時(2023年1月11日)のものです。

故郷をより良い観光地にするために

私の故郷である遼寧省は重工業都市で、長い年月にわたる石炭・石油の採掘のため、天然資源は枯渇しつつあります。また、採掘が減ることで景気が後退し、地域経済は緩やかに衰退している状況です。他方、中国東北部の町はどこも長い歴史を持ち、そのため多くの観光資源を有しています。遼寧省では、景観や文化遺産を利用した地域創生の施策がおこなわれています。私がとくに注目しているのは、観光業が発展するなかで、観光の記念グッズなどがまだ重視されていない点です。観光地のお土産を通じて、その土地の特産などが認知され、他の地域へ情報が伝えられます。このように考え、私は地方振興を通して故郷をより良い観光地にするために、メディア情報学専攻を選びました。お土産をデザインするための知識や技術を身につけ、地域振興を理解した上で、地域の魅力維持しつつ観光資源の活用及び促進するための研究をおこないたいと考えています。

地域の特色を具現化し、観光地の材料を活かした
お土産デザインを目指して

現在、「木材を活用した中国遼寧省朝陽市のお土産デザインの可能性~日本のご当地デザインの調査・分析に基づいて~」をテーマに研究を行っています。

研究背景としては、故郷・中国遼寧省は、かつては工業地帯でしたが、全体でみると今日では、観光産業が発展していると言えます。朝陽市は有名な観光資源を持つと同時に、緑も豊かですが、観光業はまだ盛んではありません。インターネットで朝陽市の観光を検索すると、あまり関連する情報が出てきません。観光するという行為のなかには、土産を持って帰ることも含まれると思います。地域の特色を具現化したお土産デザイン、より具体的に言えば、朝陽市の特産を活かしたお土産デザインは観光業さらには地域振興にとって重要です。

私の研究では、地域振興を目指す地域の特色を具現化し、観光地の材料を活かしたお土産のデザインを行うことを目的としています。遼寧省朝陽市の観光スポットの認知度を高めるための観光グッズを制作し、朝陽市内、市外、更に外国人に朝陽市の魅力を知ってもらおうと考えています。

郵便局で押される消印の一種に,「風景印」(風景入通信日付印)があります。このような「風景印」は中国ではあまり使われていません。また、各地域独特の意匠を取り入れた「ご当地マンホール」は中国にはありません。そこで、日本における「風景印」と「ご当地マンホール」などのデザインを参考に、朝陽市の観光場所のデザインを考案することにしました。具体的には、地域の特色ある観光資源をデザインし、それらを組み合わせて、レイアウトします。つぎに、日本のご当地デザインのような可愛さを目立たせ,生活用品に応用します。デザインされた生活用品は、観光地や地方の周知・広報に役立つからです。

知恵旅人 その他の記事

PAGE TOP