今回は男子1部昇格に欠かせないチームをけん引する陸上競技部の工藤大晟さん（現代文化学部4年・大館国際情報学院高校出身）と若林康太さん（現代文化学部3年・新潟産業大学附属高校出身）が初対談。
関東インカレ男子400ｍで表彰台に2人でのぼり、日本学生ランキングでも上位に2名でランクイン。同種目で常にライバルであり、辛さを分かり合える大切な存在でもある2人が、普段聞けないお互いへの思いを話してくれました。
前後編に分けてご紹介します。

●関東インカレお疲れ様でした。男子400m1位、2位の感想をお願いします。
工藤　最後の関東インカレ個人で初めて表彰台に上れたのは素直に嬉しかったです。調子良い状態でレースに挑んだので、優勝できなかったのは後悔なので半分半分ですか。
若林　昨年は2位で勝ちきれませんでした。関東インカレは個人で優勝したいとずっと思っていて、また、昨年できなかった1部昇格も狙っていかなきゃいけなくて、確実に優勝することを最低ラインで走りました。優勝は嬉しいですが、予選、決勝のレース内容はボロボロで結果オーライみたいなところは課題です。

●グランプリシリーズで自己ベストを出しましたが、関東インカレで必ず上位をというプレシャーはありましたか？
工藤　自分はレースには影響ないです。
若林　かっこいいですね（笑）。
工藤　レースはいつも何があるかわからないので、気にしていないです。
若林　僕も緊張はしますけど、レースには影響ないですね。でも、追われるよりは挑戦者でいる方が気持ちは楽ですね。

●2人が出場した4×400mRで優勝しましたが、昨年のタイムの方が良かった点はどう感じてますか？
若林　そうですね...4年生が卒業したのは大きいかもしれません。なかなかベストな状態の4人が揃わない点もあります。
工藤　優勝は絶対しなくてはいけないなかで、さらに新たなメンバー4人で走ったという感じでした。。
若林　優勝は当たり前で、内容をどこまでよくできるかを監督にずっと言われていました。1部に上がったらレベルの高い選手と戦うので、このままではよくないと思っています。

●具体的に課題は？
若林　シンプルに力不足です。
工藤　一人一人の力が足りないですね。層も薄いですし。

●男子1部昇格の感想をお願いします。
工藤　4年生最後に自分たちの代でできたのは嬉しいです。
若林　昇格して嬉しいよりも来年落ちないようにどうやって戦おうかと考えてます、今のままでは絶対に厳しいです。

●ゴールデングランプリに初出場した2人ですが、いかがでしたか？
工藤　自分の持ち味の前半まではしっかり走れたのは良かったですが、強い選手は後半もしっかり走れるので、そこがまだまだと感じました。かなり刺激を受けました。全然雰囲気も違いますし、テンションも違います。その試合だけはとにかく楽しもうと決めて走りました。
若林　多くのグランプリを経験させてもらって、周りにすごい選手ばかりになってもだんだん慣れてきました。以前は羽田からトップ選手と同じ飛行機でその段階から緊張していましたが、だいぶ慣れました。ただ、ゴールデングランプリは疲労をうまく調整できずにタイムは微妙でした。レースに出場できたことは勉強になりますし、楽しかったです。

●日本学生陸上競技個人選手権大会はいかがでしたか？
工藤　5位（入賞）は全然良くないです。個人ランキングが4位だったので、最低そこは越えなければいけませんでした。優勝選手のタイムも46.9だったので、確実に優勝は狙えました。若林も予選で棄権していたので、ここは優勝取るとこでした。
若林　関東インカレでだいぶ体を摩耗して、うまく調整して立て直したかったのですが直しきれませんでした。

●日本選手権はいかがでしたか？
若林　周りの選手は早かったし、自分は遅かったです。
工藤　若林と一緒に決勝行きたかったです。
若林　疲労はありましたが、それ以上に気持ちです。緊張しすぎたのかしすぎなかったのか、どちらかだと思います。
工藤　自分はタイム出そうと思って力んでしまったのが原因です。学生個人選手権でも一緒でした。

●同じ種目でお互いに意識してますか？
工藤　自分はしています。特に今年に入ってから（笑）。
若林　意識していますよ。　
工藤　絶対していないでしょ！
若林　切磋琢磨の関係です。
工藤　一緒に伸び合うみたいな関係ですね。

●レースの内容の話など2人で話しますか？
若林　結構話し合います。前半突っ込むレースパターンが一緒なので、弱点も長所も一緒です。弱点は後半バテるところも似てます。
工藤　逆にいうと攻略法もわかっているんです（笑）。

●お互いの尊敬するところを教えてください。
若林　純粋に工藤さん負けず嫌いですよね？　
工藤　うん。　
若林　そういうところ自分に無いので欲しいです。見てわかるほど悔しがったり、嬉しがるとことか。自分はぐっと中におさえるので、できれば気持ちいいいなと思います。
工藤　うーん...。尊敬するところ･･･。うーん･･･。
若林　なければいいですよ。　絶対無さそうですよね(笑）。
工藤　あった！関東インカレで、4×100mRを勝ちに行くために若林が4走を急遽走ることになったんですが、突然任されてもしっかり結果を出すところはすごいと思います。
若林　お～！ありがとうございます。

両選手が今後の目標や意外な一面を語る後編は次週掲載予定です。後編も引き続きよろしくお願いします。