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2022.06.16

情報処理教育センターだより(16)~新任教員インタビュー:濱野和人先生~

情報処理教育センターでは新たに2名の先生をお迎えしました。2名の先生に学生がインタビューをしてくれましたので、ご紹介します。今回は濱野和人先生です。インタビュアーは濱野先生の授業でSA(Student Assistant)を担当している網匠未さん(経済経営学部3年)です。

濱野先生

本学で担当している講義を教えてください。

「コンピュータ・リテラシーI・II」を担当しています。

「コンピュータ・リテラシーI・II」は全学部で必須となっている授業ですが、特に力を入れている内容はありますか。

「コンピュータ・リテラシーI・II」はどのクラスもある程度統一された内容になっていますが、それとは別に濱野クラスではタイピング(タッチタイピングによるタイピング力の向上)に力を入れています。

タイピングに力を入れている理由は、社会に出ると今はどこの分野、どこの業界に行ってもパソコンを当たり前に使う時代になっており、「タイピングができない=仕事ができない」と見られることが多いからです。客観的に見て、手元ばかり見てタイピングをしている人と画面や資料だけを見てタイピングしている人がいた場合、後者の方が"仕事ができるように見える"のは当然のことです。"いかにできる人に見えるようにするか"という一種のスキルアップを目指して、手元を見ずにキーボード操作ができるよう指導をしています。

ほかにも、これまでの授業経験や実務経験を踏まえて、テキストに載っているビジネス文書の書き方やマナー以外もプラスαで教えています。

キーボードを見ないでタイピングすることに対して苦手な方な人が多いと思うのですが、なにか練習方法があれば教えてください。

タイピングはスポーツと同じです。「これをやれば全員必ずできるようになる」というコツはあまり無く、さらに向き不向きもあるので、どんなに頑張ってもタイピングスピードが上がらなかったり、うまく入力できなかったり...と最初のうちはみんな苦戦します。ですが、しっかり練習していくと、頭で考えるよりも指が勝手に動くようになります。私は高校時代まで仮名入力でタイピングをしていましたが、大学の授業で「絶対ローマ字入力でやりなさい」と言われ、時間をみつけてタイピングを必死に練習した結果、1年の春学期終了時には手元を見ずにそれなりのスピードで打てるようになっていました。実は一生懸命練習すれば、誰でもある程度は手元を見ずに打てるようになるのです。

とにかく練習を繰り返すことが大切ということですね。

そう、あとは本人の努力と精神力次第ですね。

今最も関心がある研究内容について教えてください。

駿大で行いたいと思っている研究テーマのひとつは、情報基礎科目におけるSA(*1)育成に関する研究です。このテーマを選択した理由は、私自身が学生時代にSAを3年半、また院生時代にTA(*2)を3年、さらにSAを採用する側の教員として15年と、20年以上TA/SAに触れてきたことがきっかけです。現状一部の大学のSA環境(制度・仕組み・育成方法など)しか把握できていないので、まだ把握できていない他大学のSA環境について調査しつつ、自身のこれまでの経験も踏まえて、駿大のSA環境をより良い方向に持っていけるようにしたいと考えています。また、コロナ禍の影響で対面形式のSAを経験している学生が減っている(経験者もリセットされている)状況もあるため、先輩SAの背中を見て学んだり、SA同士で教え合えるような環境がある大学にしていきたいと考えています。

(*1)SA:Student Assistant(授業補助等を担当する学生の学習支援者)
(*2)TA:Teaching Assistant(授業補助等を担当する院生の学習支援者)

駿河台大学に着任して2か月が経ちましたが、大学での生活には慣れましたか?

通勤のための電車&スクールバス移動と所属する情報処理教育センター&授業の教室のある講義棟5階の往復がほとんどなので、それ以外の部分や場所について実はまだそんなに慣れていません。駿大のことについて日々勉強中です。

本学の学生に対する印象を教えてください。

これまでの非常勤先を含め、大学としては駿大が4つ目の勤務先となりますが、全体的に見ると課題をしっかり提出してくれる学生が比較的多く、真面目な印象が非常に強いです。

先生はどのような学生でしたか?

ほとんど大学にいるような学生でした。あだ名は「コンビニ人間」。色々な活動に関わっていて、24時間施設が解放されていたこともあり、4年生の頃は年間で350日くらい大学に居て、2日で10分ほどの仮眠で過ごしていることが多かった気がします。教職員からは「君はどこにでも現れるね、一体何人いるの?」と言われたこともありましたが、それでも卒業までにやりたいことがすべてやり切れた訳ではありませんでした。

学生時代で印象に残っている事はありますか?

沢山ありますが1つ上げるとすると、3年生の2月に友人とちょっとした有志団体を作りました。この団体は、学生だけではなく、地域の方々もメンバーとして一緒に活動する組織です。団体を作るきっかけは友人が作成した2枚の企画書でしたが、それを10枚程度の企画書に強化し、3月には大学側に施設・物品の借用依頼をしたり、理事長や学長、その他の先生方に協賛金の交渉を始めました。そしてスタッフ集めからの準備期間1ヶ月、予算10万円程度で「ふれあいキャンパス市川」というイベントをゴールデンウィークに開催するに至りました。このイベントでは、子どもからお母さんへのカーネーションプレゼント(母の日が近かったので)や地元商店街の方々による出店、雑誌広告やWeb広告により募った一般の方によるフリーマーケット、子どもたちのベイブレード大会など、他大学の学生もスタッフに巻き込みながら、最終的には600名ほどに来場いただきました。今考えると、そのスピード感や行動力は我ながら凄かったと思います。このことがきっかけで卒業時には地域貢献などさまざまな活動を行った功績が認められ、学生アウォード(学長賞)をいただきました。

最後に駿大生に対してメッセージをお願いします。

大学は研究や勉強をする場ですが、それだけでは何の意味もないと思っています。「学業」という本業を全うすることは当然のことながら、いかにそれ以外の学生活動や学生生活を体験し、満喫できるかが大切だと思っているからです。

学生には「寝る間を惜しんででも時間が許す限りいろいろなことをやってみる」くらいの気持ちであってほしいと思っています。社会人になるとたくさんのことに雁字搦めになったり、いろいろなことに追われて生活するようになります。そのためこのようなことは学生の頃しかできません。なので、学生たちにはぜひ学内・学外問わず、さまざまなことに挑戦してほしいですね。

『「誰かがやる」ではつまらない 「私がやる」からおもしろい』の精神で。

濱野先生インタビューありがとうございました。

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