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総合研究所【教養文化研究部門】主催のシンポジウムが開催されました
本年度は本学の教養文化研究所が総合研究所【教養文化研究部門】に組織が再編成された初年度となります。
教養文化研究所は、これまで毎年様々な分野の第一人者の方々をお招きしてシンポジウムや講演会を開催してきましたが、コロナ禍のもと、これまでは当たり前のように行えていた対面の開催は昨年も今年も見送られることになりました。
そこで、Zoomを利用した企画に切り替え、11月17日(水)の5限の時間帯に、総合研究所【教養文化研究部門】としての記念すべき第1回シンポジウム『フィクションにおけるキャラクターと言語について』が開催されました。
シンポジストとして、大阪大学大学院文学研究科教授 の金水敏(きんすいさとし)先生にご講演いただき、指定討論者を本学の岩熊史朗心理学部教授と増田珠子経済経営学部教授が務めました。
本学専任教員、総合研究所客員研究所員及び学生を含めた58名の参加があり、大阪と埼玉と遠く離れていてもこのような企画が実現したのは、オンラインのメリットと言えます。
金水先生は「役割語」に関するご研究で高名な方ですが、この日はそこからさらに広がって、フィクションの中で《人格》がいかに機能するかという点について、"霊的現象"を取り上げながら考察していただきました。
当日は金水先生のお話の後、指定討論者が発言し、さらに参加者からの質問もあって、話はジブリアニメの『千と千尋の神隠し』や『となりのトトロ』、村上春樹氏の小説、古代ギリシャの仮面劇、そして源氏物語などにもおよび、教員にとっても学生にとっても充実した刺激的な時間となりました。大阪からシンポジウムにご参加くださった金水先生に心から御礼申し上げます。
シンポジウム開始直前の様子。第2講義棟4階AVホールにて。
Zoomを通じてご参加くださった金水敏大阪大学大学院文学研究科教授。第2講義棟4階AVホール(7404教室)にて。
このシンポジウムの企画者で司会・進行を務めた纓坂英子心理学部教授と指定討論者の岩熊史朗心理学部教授。
シンポジウム冒頭で挨拶する伊藤雅道総合研究所長(右)と
Zoom開催の技術的サポートを担った信太直己スポーツ科学部准教授(左)。