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2020.11.23

情報処理教育センターだより(12)~オンライン授業体験記 その2~

1年次必修科目であるコンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱは、基礎的なICTリテラシーの習得および様々な場面で活用できる応用力を身につけることを目標とする実習科目ですが、今年度はすべてオンデマンド型オンライン授業で実施しています。例年とは異なる授業スタイルですが、受講生から見て実際どうなのか? 二人の学生にインタビューしました。(インタビュー実施日:2020年11月19日)

※駿河台大学のオンライン授業は、双方向オンライン型とオンデマンド型の二つのタイプがあります。オンデマンド型は、受講生がそれぞれ都合の良い時間に講義資料や授業動画を見て課題に取り組む形式です。

20201120johoshori_004.JPG こちらはオンライン授業体験記(後半)です。

前半の記事「情報処理教育センターだより(11)~オンライン授業体験記 その1~」。

※感染対策に十分留意した上で、写真撮影のためマスクを外しています。

相子夏輝さん(経済経営学部1年/埼玉県立飯能高等学校出身)
網匠未さん(経済経営学部1年/栃木県立黒磯高等学校出身)
聞き手・文:太田康友(情報処理教育センター助教)
写真撮影:高山久美子(経営企画課主任)

コンピュータ・リテラシーの学習スタイルを教えてください

相子さん:まず授業動画を見ながら一緒に基本操作の練習をします。そのあとで教科書の該当範囲を全部読みます。PDFファイルの講義資料も読みます。授業内容をしっかり頭に入れてから課題に取り組むようにしています。

網さん:初めにExcelの課題ファイルを開いて準備します。それから授業動画を再生して、同時進行で課題を進めています。春学期のWordのときもそんな感じでした。教科書は困ったときに開くという、参考書みたいな使い方です。

太田:動画、PDFファイルの講義資料、教科書、どれでも好みの方法で学習できるようにと準備しています。人によって動画がいいとか、文章がいいとか、好き嫌いがあるからね。でも、相子さんの学習スタイルはかなり時間掛かってませんか?

相子さん:はい。だからコンリテの課題は土日などにまとまった時間をとってやるようにしています。パソコンの授業で毎回置いていかれたトラウマがあるので、安心してから取り組みたいと思ってやっています。

網さん:僕はコンリテに限らず課題は当日中に取り組むようにしています。先延ばしするより、早く取り組んだ方が良いサイクルになることに気付いたからです。

20201120johoshori_007.JPG 網さん

コンリテのオンライン授業で良かったことや楽しかったことがあれば教えてください。逆に大変だったことや困ったことがあれば、それも教えてください。

網さん:自分にあった学習スタイルで勉強できることですね。困ったことはないです。

相子さん:自分のペースで勉強できることです。特に困ったことはありません。

太田:本当に困ってない? 課題多いとか、説明が眠くなるとか、滑舌が悪いとか、そういうのないの?

相子さん:課題が多いとは思いません。やらなかったら出来るようになりませんよね?

太田:確かにそう考えて課題を出しているわけだけれど、生存者バイアスかなぁ。二人とも真面目にコツコツ取り組んでくれてるからね。ありがとうございます。

印象に残っている課題はありますか?

網さん:Moodleのフォーラムに投稿してみんなでコメントし合うような課題やイラスト課題ですね。オンデマンド型授業だとメールや質問掲示板で先生に質問して回答してもらうような一対一のコミュニケーションがメインになるので、学生同士のコミュニケーションがあった課題は楽しかったです。

相子さん:私も同じく、他の学生とコメントのやりとりをする課題ですね。

太田:あれ楽しいのかぁ。「3人以上にコメントしてください」みたいなのは面倒くさいかと思ってました。それなら秋学期の後半は少しそういう課題を考えます。
20201120johoshori_006.JPG 太田 助教

PCスキルが身についている実感はありますか?

20201120johoshori_005.jpg 相子さん 相子さん:すごくあります(笑顔で)。パソコンがとても苦手だった私ですが、他科目の課題やレポート課題などでも結構早くできるようになっています。

網さん:春学期のレポート作成の回は本当に役立ちました。元々ある程度のPCスキルはあったけれど、高校で習っていないような新しい知識やスキルを学べていて、上達していると思います。

最後に、駿河台大学の受験を検討している高校生に向けて、何かひとことお願いします

相子さん:来年度がどうなるかまだ分からないけれど、仮にオンライン授業になったとしても、コンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱのオンデマンド型授業はパソコンが苦手な人にこそ向いていると思います。

網さん:じっくり取り組めてスキルアップできるので、心配しなくても大丈夫ですよ!

太田:本日はありがとうございました。御礼のお菓子持っていってね。ではでは。

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インタビューを終えて(太田助教)

 今年度は1年生とじっくり話す機会がほとんどなかったので、とても楽しかったです。ありがとうございました。

 オンデマンド型で授業をするにあたって、どうすれば学生が迷子にならずスムーズに課題に取り組めるか、オンライン授業においても従来の到達目標をいかに達成するか、そして教育の質の担保、この3点を常に考えながら手探りで授業を作ってきました。今までの講義資料は対面授業でのフォローが前提だったため、学生が一人で学習するには説明不足の箇所が多く、かなり作り直しています。また、授業動画での説明も学生が躓かないよう今までより丁寧に、それでいて必要なところは学生自身に考えさせて成長を促すように、あれこれ考えながら教材をアップデートしています。

 正直言うとオンライン授業の方が遥かに大変なので早く対面授業に戻って欲しいのですが、来年度が対面授業に戻るかオンライン授業が継続されるかに関わらず、学生がちゃんと到達目標を達成できるように、そして「この授業を受けて良かった!」と思ってもらえるように、これからも頑張っていきたいと思います。

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