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2019.12.19

2019年度 文化情報学研究所・公開シンポジウム

 12月13日(金)15:00~16:30に、橋本佳子氏をお招きし、第二講義棟4階AVホールにて文化情報学研究所の公開シンポジウム「映像ドキュメンタリーの世界」を開催しました。

 基調講演は、日本を代表するドキュメンタリージャパンのプロデューサー、橋本佳子氏が登壇し、テレビや映画などの映像ドキュメンタリーの世界で経験してきた制作現場の事例が紹介されました。また、近年のインターネット経由で配信され作品例として、11月に世界一を決めるビッグマッチに勝利したプロボクシングの井上尚弥を追ったシリーズをDVDで紹介し、テレビとインターネットの違いについても解説がありました。

 現在の日本のテレビ番組では、ドキュメンタリーを放送する時間枠が深夜や早朝など、限られた時間しかないのに比べて、ヨーロッパ諸国では、娯楽番組よりも、優れたドキュメンタリー番組に人気があることも報告されました。また、近年、橋本氏は映画の自主上映館「シネマハウス大塚」のスーパーバイザーも務めており、テレビでは放送されないようなドキュメンタリー映画の製作や上映も担当しているが、映画の方がテレビより、容易に国境を越えてグローバルに展開できることも紹介されました。

 後半では、メディア情報学部の石川賀一講師、水沼友宏助教がパネリストとして加わり、ドキュメンタリー番組を制作する際の、対象物の「場」の問題や、政治や行政等による様々な制約をどう克服するかという問題についても、質疑応答が行われました。

 会場には、教員、学生、地元の方など、34名の参加者があり、アンケートをとったところ、いずれも貴重な話を聞くことができて、よかったという回答が大半を占めました。そして、ドキュメンタリー作品は、単に現在を伝えるだけでなく、今しか撮れないものを記録し未来へ残す意義があることが確認されました。また将来、この映像ドキュメンタリーの世界に進みたいと考えている学生に対して、様々なことに興味を持ち、優れた作品を学生時代に多く見て研究しておくことの大切さが指摘されました。

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