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経済研究所主催公開シンポジウムを開催しました
2018年11月30日(金)13時20分より、駿河台大学第二講義棟14階会議室において、経済研究所主催公開シンポジウム「観光ビジネスと雇用創出-京都市と横浜市を例にして-」(第49回講演会)が開催されました。
今回のシンポジウムは2部形式で行われました。第1部は、駿河台大学経済研究所長小澤伸光による基調講演「観光ビジネスと雇用創出-京都市と横浜市を例にして-」です。本講演は、(平成29年度駿河台大学経済研究所推薦特別研究助成「地域雇用創出と観光ビジネス」研究代表者:小澤伸光、共同研究者:町田欣弥)の成果の一部です。第2部は、「観光ビジネスの現在」と題したパネルディスカッションで、2名の特任教授(実務家)による観光ビジネスの現状報告でした。全体のモデレーターは町田欣弥が務めました。
第1部ではまず、研究代表者の小澤伸光教授より、(1)観光ビジネスが地域雇用に及ぼす影響を京都市と横浜市を例にして検討し、(2)特に、宿泊ビジネスの現状と雇用の状況を、フルサービス型ホテルへの聞き取り調査を中心に明らかにしました。(3)また、観光資源を考える視点を、京都市、横浜市を例にして再検討しました。例えば、人材不足の状況は、ホテル開発からルームメインテナンスに至る多様な職種で一様ではないこと。そして、宿泊施設間の競争は多彩で、富裕層対象のホテルから、バックパッカー対象のゲストハウス、インバウンド対象の民泊まで、ターゲット顧客層に応じた宿泊施設間の競争は多様であることが示されました。
第2部のパネルディスカッションでは、先ず、三垣教授が京都市のホテルビジネス事情と雇用の実情について説明し、その後、村澤教授が「横浜赤レンガ倉庫の開発と運営」と関連づけて地域活性化への効果を論じました。
今回のように、本研究所では新たに迎えた実務経験豊富な教員と、研究者教員との協働で地域経済活性化に資する事業を進めて参る所存です。
三垣教授
小澤教授
村澤教授