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2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の時代考証を務めていた黒田基樹教授が、『徳川家康と今川氏真』(朝日選書、朝日新聞出版、2023年4月)を上梓されました。
書籍名 | 徳川家康と今川氏真 |
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著者 | 黒田 基樹 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
ISBN | 9784022631244 |
出版日 | 2023年4月10日 |
黒田教授から、ご著書についてのメッセージ
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今年・2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」の主人公は徳川家康である。家康の生涯のうち、家康が最も長い期間にわたって付き合いのあった戦国大名は、実は今川氏真であった。その交流は60年以上におよんでいた。本書は、家康と今川氏真の交流の有り様を丹念に追うと同時に、今川氏真の生涯を扱った書籍として、初めてのものになっている。
家康は、今川家領国に侵攻し、氏真を領国から没落させるが、その数年後に、氏真を庇護するようになる。そこでは、嫡男となる秀忠の後見役の女性家老として、氏真の妹・貞春尼を登用していた。この事実はこれまで知られておらず、本書で初めて明らかにされている。このことから家康は、今川家を尊重していたことがわかる。家康の存在の基礎、ないし根幹には今川家の存在があった。家康と今川家の関係を大きく捉え直している。