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2023年7月24日

情報処理教育センターだより(21)~情報基礎科目におけるSA育成「秋学期SA研修会(反省会)開催」(後編)~

情報処理教育センター 助教 濱野和人


今回は【前編】からの続きです。後半の教員別反省会は、担当教員別のSAごと(内田クラス、新井クラス+竹内クラス、濱野クラス)の3教室に別れて実施しました(複数の教員を担当しているSAもいるため事前にバランス良く振り分けました)。

新井クラス+竹内クラスでは、報告書の教員別質問をベースに、大きく2つのテーマ「クラスの雰囲気づくりで工夫したこと」「留学生への対応で難しかったことや工夫したこと(このグループの全員が、留学生サポートを経験済み)」についてゼミ形式でフリートークを行いました。情報交換ができ、個別の悩み(助言を求めて手を挙げている受講生に公平に対応することができなかった、など)を共有し、改善策を考える機会になりました。

reflection-meeting_2_s.JPG 内田クラスでは、資料に基づき1人ずつ反省点や感想を述べてもらい、Google Jamboardを使ってSAの感想や意見を整理していき、振り返りのフレームワークの1つである「KPT法」に沿って「Keep(良かったこと・継続すること)」「Problem(解決すべき課題)」「Try(次に取り組むこと)」について話し合いました。具体的には、「Keep」について個々に発表してもらい、その後「Problem」に貼られた付箋の内容について、さらにその解決に向けた「Try」を話し合う、という感じで進めました。

reflection-meeting_3_s.JPG 濱野クラスでは、ブレインストーミングの代表的技法のひとつであるKJ法を使いました。今回は「SAに必要な能力ってなんだろう?」というテーマの下、個々に渡した付箋紙に連想したキーワードを書いてホワイトボードに貼ってもらい、それをみんなでまとめてもらいました。「SAに必要な能力」はひとつではありません。技術的(テクニカル)な部分や行動(アクション)として見える部分、目に見えない思考的(マインド)な部分など多岐に渡ることを知ったことだけでも大きな成長に繋がったと思います。

reflection-meeting_4_s.JPG 今回の研修会(反省会)では、SAの本質とは何か自分なりに気付いた学生、次年度のSA業務に反映させようと意気込んだ学生、就職先での人との接し方に生かそうとする学生など、SAとしてだけではなく自身の今後の成長にも繋げることができたようです。

今後もさまざまな形で情報SA研修会を開催していく予定です。