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学部・研究科レポート

2021.07.07

スポーツ科学部で取得できる資格紹介(1)保健体育教員免許

このコーナーではスポーツ科学部でとれる(受験資格が得られる)資格について紹介しています。今回は、教員免許(保健体育)について紹介します。

例年、スポーツ科学部の受験生から「どうしたら先生になれますか」という問い合わせをよくいただきます。嬉しい問い合わせをありがとうございます。

教員への道筋

ざっと制度的な流れを見わたすと、教職希望者は、まず本学の教職課程で免許取得のために定められた科目を別途に履修します。つぎに、そのすべての教職単位の修得を大学が確認した後、一括申請を行い、埼玉県教育委員会より免許状(全国で使用可)が交付されます。

教職希望者は、学位の取得と免許状の取得(いずれも4年次の取得見込みを含む)をもって、教員採用試験に挑戦し、合格し、晴れて教職に就けることになります。なお現役合格を目指すにあたり、4年次で公立・私立の教員採用試験を受ける必要があります。

20210707_02.png図1. 教員への道筋

本学の教職課程

本学の教職課程では、基本的には1年次で教育学の基礎理論を広く学び、2年次以降は1年次の教職教養をベースに、教科に関わる教育方法や実践技能を学び習得します。年次があがるにつれて、実習・演習系の色合いが強くなります。たとえば3年次や4年次には介護等体験実習や教育実習があります。さらに本学では、3年次の希望者には、教育実習の教壇実習を除いたバージョンである学校体験活動も用意しています。そうした実習の数々は、学生一人ひとりが、教職の適性や課題と向き合う、厳しくもやりがいのある貴重で独自な体験になります。実習を経るたびに学生の顔つきがたくましく変わる様子は毎年の楽しみです。

教職課程の担当教員には、実際に学校現場で教職経験を積み研究を重ねてきた教員と、教科に関わる専門の学問研究や教育基礎学の研究に努めてきた教員など、互いに連携をとりバランスよく協働しているところも特徴の一つです。さらには教職課程の担当か否かに関わらず、スポーツ科学部の教員やゼミの全体において、伝統的に教職への熱意とサポートの強さが際立つのも、前身である現代文化学部から継承された遺産だと言えます。あらゆる側面において、教職希望者の多様なニーズに応答可能な環境になっていますので、ぜひ最大限に活用してほしいと願います。

20210707_01.png図2. 本学の教職課程

教員養成系大学との違いは、現場に出た時に期待される教員の資質・能力に表れます。たとえば本学スポーツ科学部の教職課程では、スポーツ科学の専門的知識・技能の習得を強みに、教職教養(教育学一般)の基礎や一般教養などの学習も幅広く進めます。そのことは「教育の営み」を時にはあえて「教育の外側」から柔軟に見つめ直す教員の資質・能力の基礎育成を意味します。

保健体育教員になるために!

教職課程の授業では、文科省との連携のもと、ガイダンスを含め全出席が義務付けられています。加えて、少し多めの課題提出や事務手続きの期限順守やグループワークへの貢献などが求められます。その際には、スポーツで培う(ってきた)自己管理能力、コミュニケーション能力、一度決めたことをやり遂げる集中力は、大きなお守りになります。そして、何よりもスポーツの学びを好きでいつづけられるよう、自分や社会を大事にする姿勢を身に付けてほしいです。

教職に興味のある皆さんへ

建学の精神である「愛情教育」は、教職課程においても浸透しています。「人は教えられたようにしか教えられない」。この言葉は、教員にとっては自省的な戒めとしてよく知られています。教職希望の学生として、本学に満ちた「一人ひとりに寄り添う愛情教育」を体感することは、教員免許の取得や教員になる夢を漠然と口にする以上に、自分なりの「良い教員や教育への道」をアクチュアルに描きつづけるエネルギー源になってくれるでしょう。

4年間、本学の教職課程で、いろんな子どもたちの異なる視点や立場をふまえつつ、学校教育の良い面/悪い面を真摯に学び合う体験―それは自分や他者との葛藤を含む―を経た結果、それにもかかわらず、やはり「教員になりたい」との思いに至った時、これまでの卒業生と同じように、あなたは学校現場で「良い教員」への一歩を踏み出しているはずです。
いろいろな、あなたに出会えることを楽しみにしています。

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