学部長メッセージ

スポーツ科学部で学ぶ学生諸君へ

スポーツ科学部長 吉野 貴順

吉野貴順

 駿河台大学スポーツ科学部は、2020年4月に船出します。スポーツ科学部が、名実共に素晴らしい学部として発展していけるよう、どうか学生諸君と教職員が一体となり力を合わせて奮闘し、新しい歴史を刻んでいこうではありませんか!

 さて、大学で学ぶということはどういうことでしょうか? 現代社会は変化が激しいので、常に学びを継続する「生涯学習」が求められている時代ではありますが、多くの人にとって、大学は社会人になる一歩手前の最終の学び舎です。そして、「大卒」という言葉には「最低限これだけの能力は身につけているはずだ」という意味が込められています。スポーツ科学部では、スポーツ科学とその関連領域を中心とした学びを通じて、社会人としての基礎的能力(人間力)を備えたスポーツ人を養成することを目指しています。

 そこで、社会人としての基礎的能力(人間力)とは何かを一言で言うならば、教養という言葉が当てはまるのではないかと私は思っています。それでは、それはどんな能力でしょうか?まずは、当然のことですが①日本語の運用能力、「読み書き」の能力をもつということです。新聞やネット記事に出てくる漢字・用語を正しく読み書きができ、文章の意味がわかり、自分でも活用することができるということでしょう。会社や職場では、いろいろな文書で情報が回ってきます。報告書や通達を読んで重要なポイントを理解し、きちんとした文章を書くことが望まれます。また、昨今は企業や地域社会において、海外とのつながりが重要ですので、②基本的な英語能力も必要です。第2外国語も役に立つときがきっとあります。そして、③基本的な計算能力、基準数値や単位の理解も必要です。それらの基礎知識がないと、共通の話ができなくなります。そのうえで、文章を作成するのはもちろんのこと、添付ファイル付きのメールを交換したり表を作成し計算したりするなどの④パソコンの基本技術も修得することが必要です。さらに、「読み・書き・パソコン」の能力に加えて、現代社会では⑤プレゼンテーション能力とコミュニケーション能力が重要です。実社会では、報告や企画を同僚や上司の前で発表することが求められます。相手にわかるように、自分の言葉で要点を伝えることができなければなりません。それに、仕事は個人で行うものではなく、組織が協力分担して行うものです。ですから、⑥自分と異なる考え方を持った人ともコミュニケーション取れることがきわめて重要です。相手の話を聞き取る能力、思うことを相手に伝える能力、さらにみんなでやるぞという雰囲気を作る能力などが必要になります。

 ところで、これら①〜⑥の能力は、学部固有の専門的能力以前の問題として、所属する学部の如何に関わらず、より良き社会人となるために必須の能力であり、大学生が当然身につけるべき教養であると言えます。すなわち、駿河台大学スポーツ科学部が目指すのは、他の学部の学生と同様にきちんと勉学に励み教養を身につけたうえで、さらにスポーツにも情熱を持って取り組む学生です。決して、スポーツ活動だけに専念するような学生生活は認められません。スポーツ科学部での学びを通じて、まずは教養を身に付けた人間として成長しましょう。

 さらに、皆さんは上記①〜⑥の能力(教養)に加えて、スポーツ科学部における履修モデルを参考にして、自らの興味・関心や、将来の進路選択に基づいて、専門科目のカリキュラムを修めて卒業していくことになります。ですから、皆さんには、現代社会に必要な教養を身につけるとともに、スポーツを人文・社会・自然科学等の視点から多角的に理解し、学校、地域およびその他のスポーツが関連する領域において、指導力、企画運営力、問題発見・解決能力等を発揮できる能力を育むことが求められます。とりわけ、スポーツ科学の基礎理論やスポーツの意義と健康に及ぼす効果についてしっかりと理解し、生涯スポーツ時代の社会的ニーズに対応して地域や教育現場などで適切なスポーツ指導を行い、地域の活性化に貢献できる教養あるスポーツ人へと成長してほしいと願っています。

 スポーツ科学部での専門教育を通じて、以下の能力を獲得してください。すなわち、①自分と違う意見や考え方、目標を持った仲間を認め合い支え合いながら、集団で課題を克服する能力を養いましょう。②中学校または高等学校教諭養成に係る教科・教職科目を履修し教員としての素養を身につけ、学校教育の場で活躍できる能力を獲得しましょう。③第一種衛生管理者、日本スポーツ協会認定・公認スポーツ指導者(スポーツリーダー、コーチ)、健康運動実践指導者、トレーニング指導者、GFI(グループ・エクササイズ フィットネス・インストラクター)などの、スポーツや健康に関連する資格取得に挑戦しましょう。さらに、④さまざまな課外活動を行う部活動やサークル活動に参加し、学部の専門教育で学んだ理論と課外活動における実践経験を融合させ、実社会でも通用する能力を修得しましょう。

 駿河台大学スポーツ科学部では、学びたい者には、いろいろな学び方ができるような仕掛けが用意してあります。スポーツ科学をしっかり学びたい学生にとって、あるいは教養を備えたスポーツ人に成長するためには、最高のフィールドです。4年間、駿河台大学スポーツ科学部を自分の学び舎、新たな自分の可能性を発見するための出会いの場と定めて、最大限に活用してください。皆さんが教養を備えたスポーツ人として成長されることを心から期待しています。

 君たちが主役となって、駿河台大学スポーツ科学部の新たな歴史を刻みましょう!

スポーツ科学部長 吉野 貴順
(よしのたかのぶ・スポーツ生理学)



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